あの後はみんなとお別れをした .
君のバイバイに少し寂しくなったのはココロの中にしまっておいた
俺からしたら " バイバイ " はまた会うときまでって感じがする 。
でもね、いつも君には " また明日ね " って言って別れるの 。
なんでだと思う ? それはね………また明日会えるって思ってるから
駅から俺の家まで少しある .
今話題のJ-POPなんか両耳から聞いてみたり , 口ずさんだり …
君に会いたいって気持ちが強くて恋愛系の歌を聞いたりなんかして
家までの道のりを歩いてた .
ピコンッ
" 新着メッセージがあります "
大ちゃんかなって思いながら少しゆっくりめに開いた .
………え ?
交換した記憶がないのになぜかある君の連絡先 .
君はどんな思いでこのメッセージを書きましたか ?
俺は……君が目の前にいるわけじゃないのに返信するだけで心臓がうるさいよ
こんなにも君の事を知りたくなったのはいつからだろう .
出会った瞬間 ?
君と話すようになってから ?
間違えがないように一文字一文字丁寧に打ち込んでいく .
時々、文がおかしくないかなんて確認しながら
普段使わないようなキレイな言葉を選んでいく
送信してからも2回ほど読み直した .
返信するだけなのにこんな緊張したの初めてかもな
恋ってやっぱりすごい ___
知らないうちに、無意識のうちに君の事知りたくなったり 、距離が縮んでいったり
恋愛に臆病だった俺がこんなに恋愛と向き合うなんて自分でも思っていなかった .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。