周りの景色がキラキラと輝く中には
カップルの笑い声 , カップルの影 , 家族連れ
いろんな人が行き交っている
あ「わぁ、キレイだね」
隣からそんな声が聞こえる
彼女の方がキレイだよ なんてベタな事思いながらも
涼「そうだね」
あっちもいこ!なんてはしゃいでる彼女はまるで子供みたいだった
今日はちょっと寒い日
俺の右手からは彼女の体温が伝ってくる
あ「あのさ…観覧車乗りたいなって…」
恥ずかしそうにそう言う君は寒さなのか恥ずかしさなのか
耳が赤かった
イルミネーションに観覧車。
たまにはロマンチックにいいんじゃない?なんて思いつつ
涼「いいね、乗ろっか」
あ「やった、」
なんて小声で言う
高所恐怖症な俺だけど…今日だけは許せる
隣には君 .
周りはイルミネーション .
あ「やっぱり上から見るともっとキレイだね」
涼「そうだね」
向かい合わせになってる席は関係なく
俺たちは隣に並んで座る
涼「メリークリスマス」
なんて言いながら君の前にプレゼントを差し出す
あ「え、わぁ……すごい」
俺から君へのプレゼント .
それは コチョウランの形をしたピンクのネックレス .
ベタかもしれないけど自分なりの思いが入ってる
そう、ピンクのコチョウランの花言葉が俺の思い
あ「ねえ、つけてくれる?」
涼「もちろん」
彼女は反対を向いておろしていた髪の毛を上にあげた
彼女にネックレスをつけてあげると嬉しそうに微笑み
あ「ありがとう」
と言った .
あのね、ピンクのコチョウランの花言葉は…
" あなたを愛してます "
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!