第2話

出会い
700
2017/10/22 09:40
ひと通り入学式を終えた後、それぞれの教室へ向かった。

寧々とはクラスが離れてしまった。
正直寧々以外にこの学校に友達がいないから不安で仕方ない。
きっと大丈夫だよね。。

びっくりするくらいの人見知りがある私はなんとか
大丈夫大丈夫と暗示をかけて、呼吸を整える。

「おはようございます。」

一瞬クラスがざわめいた。

自分のことでいっぱいだった私は、みんなより遅れて前を見る

「え、あれ担任?」
「やばくない?」

黄色い歓声、と言ったところだろうか。

その声の向かっている方にいたのは
身長180はこえているであろう、少し細身で顔が小さく、
見るからにイケメン、と言える男の人が立っていた。

さすがの私もこれは凄い、、と思ってしまった。

「まあまあ落ち着けって、な?俺は今日から1年、みんなの担任をする
竹内涼真です。よろしく!」

一斉に拍手が起きる。

「そうだなー。LHRの時間潰したいしなー。めんどくさいなー。。」

先生が、いきなり愚痴をこぼす。

「先生!彼女いますか?」

どこからかそんな質問が飛ぶ。

「なんだー、お前ら結構ガツガツだなー」

って言いながら少し照れる。

「いるかどうかは秘密で。いてそう見にえるか?」
「当たり前じゃーん!」
「まあーーー俺、イケメンだし?」

否定もせず、むしろ自分でイケメンと認めるあたり、
やっぱり真のイケメンは違う。

「やば先生ノリよすぎ笑」

「いや俺のこといいからさ!みんなの自己紹介しようよ。」

私が一番苦手とする最初の自己紹介が始まる。

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