第5話

眩しい
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2017/10/22 14:53
「もうチャイムなるし、終わっとくけど今日のとこ
分からないなら聞きに来いよー。」

涼真先生の英語の授業が終わったあと、

きっと、今の時間の英語が分からなかったのであろう女子生徒達が
涼真先生の元へ群がる。

「せんせー!ここ教えてー!」
「お前さっき答えれただろー?」

うーーーん。

私ほんとにさっきのところ分からなかったから聞きたいのに、
これじゃあ永遠聞けないなぁ。

女子だらけの先生に質問するのを諦め、私は一人教室を出た。

正直、クラスの子達が明るすぎて眩しすぎて、
とてもじゃないけどついていけない。

なのに勉強もついていけないなんて、終わりだ。

部活に入っている寧々と違い、放課後時間が割と空いてるので
私は毎日残って勉強することにした。

なんの取り柄もないならせめて勉強だけでも。。

放課後になり、みんなが一斉に教室を出る涼真先生を追いかけていく。

楽しそうで何より、、。

何十分かして、きゃーきゃーは収まり、静かになった。

時間を忘れ勉強していると、
気づけば外は真っ暗で、クラブ員のみんなもほとんどいない状態だった。


「やば。帰ろ。」

ノートを閉じた時、
教室のドアが開き、誰かが入ってくる気配がした。

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