前の話
一覧へ
「好きです付き合ってください‼」
シーンとした教室の中で聞こえる音は風の音と草木が揺れる音
「あゆか、早く起きないと遅刻するよー。」
りょうに叩かれて起こされる。これが毎日の日課だ。
「えー…今何時ー…?」
「九時だよ」
りょうにそういわれたとたんに目が冷めた。今日は九時
から私の憧れていた校閲の面接だった。
パンを口に入れて勢い良くドアを開けて
「行ってきまーす!」というと走ってビルへ向かった。
ビルへついたときは九時十五分で面接を受けていれば
多分終わっている時間だったと思う。
私は、急いで面接を受ける予定の部屋まで行った。
やっぱり私の面接時間は終わっており、次の子が
部屋に入っていったようだ。私はとっさの行動に出ていた
「審査長、もう一度私に時間をください。」
すると意外な言葉が帰ってきた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。