突然、一狼が現れて、私は1人で部室を占領出来なくなってしまったけど、なぜか不快には思わなかった。
というのも、一狼が来てもほぼ毎日変わらなかったから。話すこともほぼなく、本を読むだけ。いや、それはもう…
快適!!
2人のはずなのに、1人のような時間を過ごせるとは、思ってもなかった。本当に快適だ。
___そう思っていたのは、一週間前まで。
大人しくて、私のことなんて気にしてなかったのに、今じゃ…
とか
とか。
命令口調になってきた。私からしたら、突然なんなのよって感じ。
でも、それに素直に従うほど私は従順じゃぁもちろんない。
と言い張ってる。
あぁもう、せっかくの1人の時間が台無しだ。
やっぱり部活なんか入りたくない…心の底からそう思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!