あなたの家に着いたが、勝手に女子の家に上がるのは申し訳ないと思い、とりあえず俺の家に2人を上げた。
あなたを自分のベッドに寝かせて手を洗いに行った。コニーはもう既に手を洗っていた。
手を念入りに洗ったあと、あなたの額に冷えピタを貼ってやると気持ちよさそうな顔をした。
体温を測ろうと思ったのだが、これはいけないラインか?なーんて迷っていたら「そんなことで迷ってる暇ないだろ!」とコニーが体温計を奪い、ブラウスのボタンを2つ外して脇に挟んだ。
アウトだろとも思ったが確かに今はそんなことで迷っている暇はない。
しばらくするとピピッと体温計が鳴った。
40.1℃、少し上がっている。
ブラウスのボタンを戻してやると、あっ!とコニーが思い出したかのように言った。
ドアに鍵を掛けると、キッチンに向かいお粥を作り始めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!