第7話

ジャンSide
2,035
2017/10/22 15:46
あなた、すぐに寝ちまったな。
しかし薬は無理にでも飲ませるべきだっだだろうか。
浅い呼吸を何度も繰り返して、とても辛そうだ。
とりあえずコニーに連絡しよう。
そう思ってコニーにL〇NEしたらすぐに返信が来た。
コニー
『うーー、あなたの様子見に行きたいんだけど、サニーも熱出しちまって。
看病してやらねーとだから行けないと思う』
泣きスタンプ付きで送られてきた。
ジャン
『まじか、流行ってんのか?』
コニー
『季節の変わり目だからじゃね?
んまとりあえず、あなたの看病はお前に任せっからな!』
おうと返信すると既読をつけてそれ以降返信は無かった。
きっとあっちも忙しいんだろう。

温まってしまったであろう冷えピタを貼り替えて再度L〇NEを開く。
すると親からL〇NE。

『ジャンボへ
今日は仕事で遅くなります。
もしかしたら帰れないかも…
なにか作って食べてね。
母』

帰ってきて欲しい気持ち半分、帰ってきて欲しくない気持ち半分だった。
帰ってきて欲しいのは、これからどうすればいいかわからなかったから。
まぁなんとなく状況でできちゃうかもしれないけどもしこれからあなたの状態がものすごく悪くなってもうどうしようもなくなったら。それが怖かった。
帰ってきて欲しくないのは、この状況を親に見られたくない。ベッドで男女が2人きり?アウトだろ!
てかまず家に帰ってきたら隣に住んでいるはずの女子が自分の家にいるところからアウトだわ!
まぁもうどうでもいい。
そんな事考えてる暇があったら目の前の病人を何とかしろよ俺。
やっぱ病院に行くべきだよな。
けど、なんか診察券だ保険証だいろいろ必要なんだろ?んなもんどこにあっか知らねーし、どこにあるかわかったところで病院なんて滅多に1人で行かねーし、わっかんねぇよ。



適当に時間を潰していたら日が暮れてきた。
茜色の日が差す部屋の中、布団がもぞもぞと動いた。
起きたのかと思って顔を覗くと、酷くうなされていることに気づく。
現状の把握が出来ず、慌てていたら彼女が目を覚ました。
ジャン
あなた?大丈夫か?
あなた

ジャ…ン…

彼女の瞳から水が溢れる。
ジャン
お、い、どうした?泣くなよ…
彼女に近づく。
あなた

ひっぐ…じゃ、んぅっ

ジャン
よしよし、大丈夫だ。
俺はここにいる、ちゃーんとそばにいるからな。
俺は何をすればいいかわからないから、とりあえず彼女を抱きしめて、最大限優しく声を掛けた。

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