第12話

ジャンSide
1,984
2017/10/24 15:23
やってしまった自覚はある。
コイツはただの幼馴染であって、こんなことしてしまってはもう二度と普通の日常には戻れない、下手すりゃ嫌われて避けられるもしれない。
でも今更歯止めなんて効かなくて、水のように言葉が溢れ出る。
ジャン
他の人に、風邪、うつすんだってよ。
だから俺に風邪うつしちまえよ。
あなた

っえ、で、も、そんな、悪い、し…/////

ジャン
じゃあ……























ジャン
お前とキスがしてぇ。
それじゃあダメか?
あなたが更に顔を赤くする。
ジャン
あなた、好きだ。
視線がぶつかって、目でお前はと訴えた。
あなた

…ジャンのこと好きじゃなかったら私、抵抗するよ?

言葉を聞いて、再び唇を近づける。
あなたは抵抗しない。
更に深く。
もっと、
コイツを離さないと、証明みたいに、
俺のものだと言う、証明みたいに。
深く
熱く。

甘いマスカットの味がした。

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