第14話

事件…?
1,182
2017/11/26 03:37
クラスメート
おい。メンバー入りとか、ほんと調子乗ってんじゃねーぞ?
やっぱり来たか。今日は無視しよう。
あなた

…。

クラスメート
テメー、何黙ってんだ?
殴られる。

…あれ、この子達、こんな暴力的だったっけ?

あぁ、人って嫉妬するとこんなに豹変するんだな…

頭に受けた衝撃で薄れていく意識の中、そんなことをぼんやりと考える。

嫉妬って、怖いな…





あなた

んぁ?

裕哉(お兄ちゃん)
あなた!
あなた

あれ、どしたの兄ちゃん。

裕哉(お兄ちゃん)
どしたの、じゃないよお前!
心配したんだぞ!?
あなた

心配…?なんで?

あー、なんか頭痛いな。
体も痛い…。

てか、ここどこ?
裕哉(お兄ちゃん)
お前、なんか急に学校で倒れて…
病院に運ばれたんだよ!
あなた

あー。

全部、思い出した。
裕哉(お兄ちゃん)
とりあえず目覚めて良かった…
ナースコールするね?








看護士
あなたさん!良かったです、目が覚めたんですね!
あなた

あぁ、はい。

看護士
ちょっとお話を伺いたいんですが…
あなた

あー、わかりました。
ちょっとお兄ちゃん、出ててもらっていい?

裕哉(お兄ちゃん)
え…う、うん。わかった。
じゃあ一回家帰るね。
お兄ちゃんが出て行く。

すれ違いに、医師と先生が入ってきた。
看護士
それで、あの…
あなた

今回の件について、ですよね。

看護士
はい。
話せる限りでいいので話を聞かせてください。
私は、全てを話した。

先生はずっと居心地悪そうにしていた。

いじめに気付けなかった…とか、反省してんのかな?
そんなん先生のせいじゃないのに。

でもこれ以上先生に心労をかけたくない。

だから、今後どうしたいか聞かれたときにはっきりとこう言った。
あなた

学校は、辞めます。

逃げたと思われるかもしれない。

けど、そんなことはどうでもいい。

だって、そいつらが勝手に思ってればいいじゃん?



正直学校やめたほうがyoutube活動にも専念できるし…


急すぎる決断に、その場にいた全員驚いていた。

先生はちょっと安心したような表情を浮かべていたけれど…。

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