やっぱり来たか。今日は無視しよう。
殴られる。
…あれ、この子達、こんな暴力的だったっけ?
あぁ、人って嫉妬するとこんなに豹変するんだな…
頭に受けた衝撃で薄れていく意識の中、そんなことをぼんやりと考える。
嫉妬って、怖いな…
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あー、なんか頭痛いな。
体も痛い…。
てか、ここどこ?
全部、思い出した。
お兄ちゃんが出て行く。
すれ違いに、医師と先生が入ってきた。
私は、全てを話した。
先生はずっと居心地悪そうにしていた。
いじめに気付けなかった…とか、反省してんのかな?
そんなん先生のせいじゃないのに。
でもこれ以上先生に心労をかけたくない。
だから、今後どうしたいか聞かれたときにはっきりとこう言った。
逃げたと思われるかもしれない。
けど、そんなことはどうでもいい。
だって、そいつらが勝手に思ってればいいじゃん?
正直学校やめたほうがyoutube活動にも専念できるし…
急すぎる決断に、その場にいた全員驚いていた。
先生はちょっと安心したような表情を浮かべていたけれど…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。