第2話

彼氏いる?
233
2017/10/23 09:01
「ねぇねぇ、ななみって彼氏いないの」
笑いながら悠人が言う。
「いないよ。というか作る理由もなくない?」
てかこの話は入学式の日の朝にクラスで話すことか?ふと思った。
「なんで作んないの?」
「だって、どうせ失恋するだけだし」
「へー」
「あの、モデルのななみさんですか?」
「はい、そうです!」
この子は私のファンの子だった。そういえば言ってなかったけど、私は有名ファッション雑誌のモデルをしている。
「握手してもらっていいですか?」
「はい!あ、一緒のクラス?」
「そうです。」
「じゃあ、これからよろしくね!」
「はい!」
あの子、すごい。私が、雑誌で、紹介したヘアアクセつけてる。ちゃんと見てくれてるんだ。
私はそんなことを考えながらぼーとしていた。
「おーい、おーい、大丈夫ですかー(棒)」
「あっ、うん大丈夫。てかなに、その棒読み」
「そんなことはどーでもいんだよ。ななみの失恋話聞かせて」
「入学式の日に、そんなこと教えるか。」
「じゃあ明日ならいいの?笑笑」
「交換条件ならね」
「てか、悠人こそ彼女いないの?」
「いないよ」
「好きな人も?」
「好きな人はいるかな。」
「教えてーーー!」
「誰が教えるか!」
ガラガラ、、、教室が静まりかえる。
「みんなおはよう!そして入学おめでとう」
先生だった。にしても先生若いなー
その後の話を聞くと先生は22だという。
しかも、若いくせにめっちゃイケメンだ。これは女子生徒からモテるな。
まぁ、その後の入学式も、説明も終わりいつのまにか帰りになっていた。
「マヨのクラス終わってないのかー」
「一緒に帰れないね」
「あの、、、LINE交換してもらってもいいですか?」
さっきのファンの子だった。
「うん!いいよ!」
「ありがとうございます!」
この子の名前は、白石かのん。背が小さくて、ウサギみたい。実はめっちゃ腐女子。
「あの、この後、ボーリングみんなで行きませんか?」
次は誰かと思ったらまたファンの子だった。
「悠人行く?」
「行かない」
「じゃあ私もごめん。また今度誘って。てかLINE交換しよ!」
「いいよ!」

「じゃ、バイバイ」
「バイバイ」
「あー、なんで断ったんだろ。行けばよかったー」
今になってめちゃくちゃ後悔してる、、、
「じゃ、俺のうち来る?親いないし」
「じゃ、そうしよ。ついでに朝の話もしよ」
「了解👌」
「じゃ、こっちに向かってレッツゴー」
「バカ」


また次回!


プリ小説オーディオドラマ