それで今大阪にいます。
このとき思った。
あのときの「もう、いいよ。」の一言。
あれは本気の本心じゃなかった。
そう思ってた。
あの時からすこし疑ってた。
シルクは「どうにかしてたわ」って
言ってたけど、
心からいってる気はしなかった。
ほんとにシルクはあなたのこと
好きだったのかって。
プロポーズしたのも
もしかしたらただ単に奥さんが
欲しかっただけじゃないかって。
長年の付き合いだけど、
やっぱりシルクよりも前より
あなたと幼馴染みだったから
あなたが傷つくの見たくない。
だからずっと疑ってた。
でも、今回のことでわかった。
シルクは本気だって。
どれだけ好きかって。
だって好きじゃなかったら
あんなテンション下がらないよ笑笑
私はすぐにでも見つけて、
しあわせになってもらいたい。
そう思った。
でもそう簡単にはいかない。
結局大阪にもいなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!