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第2話

自己紹介。
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2017/10/26 09:07
堀田 ななみ
ねね、中島さんってさー、
星野 たかと
ん?なに?よく聞こえない
堀田 ななみ
だから~、中島さんって、好きなんでしょ?
星野 たかと
あー、高城のこと好きなんだよね
ԅ( ˘ω˘ԅ)
橋下 かずき
え、そーなの?初めて知ったんだけど
先生
はいそこうるさーいっ!黙って授業を受けなさいっ
恋バナに一切参加していない私は珍しく真面目に先生の話を聞いていた。

が、面白そうな話題が舞い込んできた瞬間に、私の脳はそっちの話に占領された。
あなた

(中島さんって...あぁ、あのかわいい子か。へぇ、好きな人いるんだ~。...てか、高城ってだれ?)

ちらっと中島さんのほうを向いてみた。






私の視界に入ってきたのは




中島さんじゃない。






なぜだか知らないけど








静かに黒板を眺める 彼 だった。









今までは頬ずえをついていたが、私の目線に気づいた 彼 は少し驚いたふうに体を真っ直ぐにして、こっちに軽く会釈をした。
私もそれにつられるように頭を下げた。

なんとなく机に向き直って、目に映り込んできた 彼 のことを考えた。


優しそうな目をした、小さい男子だった。

挙動不審なその態度が、私に興味を持たせた。



先生
はいじゃーあ、これから自己紹介をしてもらいます。男子からで、出席番号順でお願いしまーす。
人の名前を覚えるなんてそんな器用なことできない私は、メモ帳にひたすら情報を書き込もうとした。だが、男子の中盤あたりになると気力が足りなくなって、ペンの進みが遅くなっていった。



もういいか、今度覚えよう。



ああでも、さっきの 彼 の名前は、一応覚えておきたいな。




そう思った。



思ったとき
高城 光(こう)
高城 光です。



名前




そう、さっき聞いた名前。

中島さんの好きな人。






ペンを静かに置いて、教卓のほうを向いてみた。












そこに立っていたのは...










ああ、そうか、

君が高城 光か。




『彼』は静かに、そう、本当に、葉が呼吸するように静かに息を吸って、自己紹介を始めた。

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