もう夕方。
抹茶のお店を出た後、色んな所をまわった。
気づけば私はフツーに楽しんでた。
今は、待ち合わせ場所だった公園のベンチで少ししゃべっている。
そういや、おんなじようなこと陸斗に言われたな…。
ブンブン
と、首を横にふる。
今はそんなことどうだっていいんだから。
今日がで、"デート"だったこと忘れちゃってた。
自分でも意外なぐらい即答だった気がする。
もちろん、とっさに言ってしまっただけとかではない。
少しだけど、今日1日を通して冬馬くんの優しさとか、意外な一面とかみれて楽しかった。
だから、少し冬馬くんと同じようなことを考えていたのかもしれない。
"あと1週間だけでも、冬馬くんといれないかな?"と。
不思議だなぁ。なんか、気分がフワフワしてる。フワフワというかクラクラというか…
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いつベッドで寝たっけ?
不思議に思いながらも急いで階段をかけ下りた。
数十分後、お母さんは仕事に行った。
そういえば、昨日…。
私何か行ったっけ?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。