第29話

テンコウセイ
3,119
2018/01/31 09:45
大事なテストも終わり、玲奈とあってから1週間がたとうとしていた。

結局何もなかったな…。俺は幻想をみていたのだろうか。

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<月曜日>
先生
今日は、転校生が来ています!
教室内がざわつく。

イケメン来てくれたらなぁ~!
美少女こい!!

そんな言葉が飛び交うなか。

誰だろう…?今の時期に転校生?
乃愛(ノア)
乃愛(ノア)
桃~!知ってる?
離れたところから、乃愛が喋りかけてきた。
桃(モモ)
ううん。
陸斗(リクト)
陸斗(リクト)
まさか、あいつ…?
陸斗知ってるのかな?  

たまたま聞こえた独り言。聞き返す間もなく、その転校生が教室へと入ってきた。
玲奈(レイナ)
玲奈(レイナ)
原口(ハラグチ)玲奈(レイナ)です!
?男子
可愛い…
女子
美少女だ!!
桃(モモ)
玲奈…?どっかで聞いたような…
玲奈(レイナ)
玲奈(レイナ)
仲良くしてください!
大きな拍手でむかえられた。
 
可愛いなぁ。 
それにしても、何で今頃転校?
先生
じゃあ、あそこの空いてる席に座って
玲奈(レイナ)
玲奈(レイナ)
やった~!陸斗の隣だ!それに、冬馬もいる~
えっ!?

その一言で教室が一気に静まりかえった。
?女子
玲奈ちゃんって、陸斗くんたちとどういう関係~?
玲奈ちゃんは、不思議そうな顔を浮かべたあと、
玲奈(レイナ)
玲奈(レイナ)
幼なじみだよっ!
と、嬉しそうに言った。

あっ、分かった!聞いたことがあったように感じた理由。

"交換ノート"。占い師の言葉も頭によぎる。

陸斗の前、好きだった人…。

なぜか胸がずきずきといたんだ。

何でだろう。こんなこと思ったことなかったはずなのに…。

陸斗を好きだと自覚し始め、余計意識してしまう。

そうか、この人が…。

桃はすごく嫌な予感を感じていた。

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