大事なテストも終わり、玲奈とあってから1週間がたとうとしていた。
結局何もなかったな…。俺は幻想をみていたのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<月曜日>
教室内がざわつく。
イケメン来てくれたらなぁ~!
美少女こい!!
そんな言葉が飛び交うなか。
誰だろう…?今の時期に転校生?
離れたところから、乃愛が喋りかけてきた。
陸斗知ってるのかな?
たまたま聞こえた独り言。聞き返す間もなく、その転校生が教室へと入ってきた。
大きな拍手でむかえられた。
可愛いなぁ。
それにしても、何で今頃転校?
えっ!?
その一言で教室が一気に静まりかえった。
玲奈ちゃんは、不思議そうな顔を浮かべたあと、
と、嬉しそうに言った。
あっ、分かった!聞いたことがあったように感じた理由。
"交換ノート"。占い師の言葉も頭によぎる。
陸斗の前、好きだった人…。
なぜか胸がずきずきといたんだ。
何でだろう。こんなこと思ったことなかったはずなのに…。
陸斗を好きだと自覚し始め、余計意識してしまう。
そうか、この人が…。
桃はすごく嫌な予感を感じていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。