肝試しが終わり、みんなは広場に集まっていた。
今から、キャンプファイアーがあるらしい。
そう、私たちは今、建物の中。
自分達の部屋から見えるみんなの姿を眺めている。
ザザー
っと、カーテンを閉めて、ソファに座った。
静かな時間が流れる。
お互い、曖昧な答えをして、それを深入りする
こともなく、ただただボーッとしていたかった。
ようやく落ち着いた頃、私はおもい始めた。
やっぱり、あんなの良いやつじゃない。
なんで、最近優しかったの?
これからどうやって顔を会わせれば良いの?
答えのでないものが頭から離れなかった。
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(陸斗side)
はぁ。今日はあいつと揉めたな。
うぅっ。
玲奈のことは思い出さないって決めてるのに。
本当にこいつは!!
確かに俺、なんでこんなに桃のこと。
ウソカノだから、気にしてるだけ…だよな。
はぁ。だせーな、俺。
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桃side
(二日目)
今日は自由行動だった。
特に陸斗とも会うことがなく、乃愛と1日を
過ごした。
~その日の夜~
いきなりの質問にすごいビックリしちゃって。
って、別にいいわけじゃ。
なぜかあたふたしちゃう自分がいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。