第40話

マッチャ
2,944
2018/04/15 05:58
何で私、昨日"分かった"とか返事しちゃったんだろう。
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
じゃあ明日、1時に丘の上公園でね!
昨日の冬馬くんの声がよみがえってくる。

今は10時。
丘の上公園までは、徒歩10分ほどにある。

今さらドタキャンなんてできないし。

そうとなったら、急いで準備しなきゃ!!

そうだよ、デートなのかもしれないけど、今日は今日で楽しめば良いじゃん!

冬馬くんには失礼な考え方かもしれないけど、そう考えないと今日遊ぶ勇気が出なかった。



(PM;1時)
桃(モモ)
お、お待たせ。
待った?
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
ううん。俺も今来たところ
行こっか
桃(モモ)
う、うん
ここら辺の近くに立ち並ぶお店は、落ち着いた雰囲気のところばかりで、居ててあきない。
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
ここ、入ろう
桃(モモ)
う、うん。
見た目は普通の家だけど、オシャレな雰囲気がある。
お店だよね?多分…

中にはいってみると、少し人がいて、おもったとおり、お店のようだ。

メニューを見てビックリした。
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
抹茶をメインにしたお店だよ
なぜびっくりしたのか。
それは…
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
桃ちゃんって、抹茶すきだよね。
桃(モモ)
なんで…知ってるの?
そう。私はお菓子の中では一番と言ってもいいほど、抹茶系の甘いものが大好きなの!

でも、私冬馬くんにそんな話したかな?
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
前勉強会したときに、抹茶の、キットカットあったでしょ?
桃(モモ)
あっ、あったね
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
いや、量が減っていくのが早いなぁって思って。誰が食べてるのか気になって見てみたら
桃(モモ)
私だったと…。
なんか、ゴメン。食べ過ぎたよね
気づいてなかった。 
美味しすぎてそんなに食べてたこと。
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
いやいや。桃ちゃんが好きなお菓子が
あって、良かったよ
桃(モモ)
優しいね
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
そんなことないよ
冬馬くんの少し照れた顔。
ふふっ。可愛い…
桃(モモ)
何食べようかな…
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
俺はパフェ
桃(モモ)
あ~、美味しそうだよね!
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
決めてたんだ。
俺も抹茶好きだから
桃(モモ)
そうなんだ!
やっぱり抹茶美味しいよね!
同じ好みの人がいるってなんか良いな~
桃(モモ)
じゃあ、私はパンケーキで!
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
了解!
どれも美味しそうでスゴく迷ったけど、パンケーキは、食べたことがなかったから。


たのんだものが届くまでの間、冬馬くんがある提案をした。
店員
こちらパフェとパンケーキです
ごゆっくりお召し上がりください
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
じゃあ、まず半分食べよっか!
桃(モモ)
うん!
その提案とはシェアをしようというものだった。

お皿を持ってきてもらって食べることも可能だったけど、パフェは難しいね。
ということで、とりあえず自分のたのんだものを半分食べることになった。
桃(モモ)
おいひい~
桃(モモ)
スゴい、ふわっふわだぁ~!
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
良かった、喜んでくれて
二人ともあっという間に食べ終わり交換することになった。
桃(モモ)
あっ、スプーンもフォークも使ったやつしかないね。
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
えっと…店員さん呼んだ方が良い?
桃(モモ)
あっ、大丈夫だよ!
冬馬くんが良いならだけど…
冬馬(トウマ)
冬馬(トウマ)
僕は全然大丈夫です!
あっ、"僕"って自分のこと言った。
大丈夫なわけないよね。

って思ったけど、冬馬くんはもうパンケーキを食べていた。

女子同士なら、全く気にしないのに…
な、なんかね。

気にしない、気にしない。
そう思いながらパクっと食べた。
桃(モモ)
美味しい~ー!!
食べた瞬間そんなことどうでも良くなって、私は黙々と食べた。

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