第2話

アルカリ性 HELLOWEEN
915
2017/10/25 09:25
ピンポーン

私が家でのんびりとテレビを見ているとインターホンがなる
あなた

誰だろ…?

あなた

はーい、どちら様でしょうか……わっ!

ドアを開けるといきなり誰かが抱きついてきた。
抱きついてきたのはアルカリ君だった。
アルカリ君、もといアルカリ性君は実況者。
特徴は滑舌が悪い事と毒舌、そのギャップ?が女性からすごい人気を得てるんだよね。
文句言ってる途中で噛んだりする所が私もすっごい可愛いと思う。
それよりも、だ。普段から実況してる時と同じで冷たい時が殆どで甘えてくる事なんて滅多にない。
だからアルカリ君から抱きついてくる、というのはホントにレアなのだ、やばい写メ撮りたい
あなた

ど、どうしたの?

アルカリ性
あなた不足で死にそう…
私は萌え死にしそうなんですが…。
さっきから抱きついたまま離れようとしない、頭をぐりぐりさせてくる。
なんかまるで猫みたい、私はニヤけてしまいそうになるのを必死に抑える。
あなた

そ、そっか……でもここ玄関だからちゃんと中に入ってから、ね?

そう言うとアルカリ君はこくりと頷き離れる。
普段は絶対甘えてこないしそういう言葉も言ってこないから新鮮だなぁ。
そんな風に思ってる合間にアルカリ君は急いで靴を脱ぐ、そんなに私不足なのか…。
アルカリ性
あ、そうだ
ねぇねぇあなた、トリックオアトリート
あなた

…へ?

靴を脱ぎ終わったアルカリ君が私に向き直り手を前に出してそう言う。
あぁ、そういやハロウィンだっけ…。
お菓子あったかなぁ、なんて考えてたら予想外の言葉が聞こえた。
アルカリ性
あなたをくれなきゃイタズラするぞ〜
あなた

!?!?

え、今なんて言った!?
私をくれなきゃイタズラするぞって……お菓子じゃないの!?
嬉しいけどなんか恥ずかしいな……。
アルカリ君どうしたんだろ、むしろそっちが心配になってきた。
私が慌てふためいていると
アルカリ性
あれ?
これじゃどっちも同じか…
なんてアルカリ君が呑気に言ってる。
あなた

ど、どっちも同じってそれどういう意味……

アルカリ性
んー、こういう意味?
そう言うとアルカリ君は私の頬にキスしてきた。
私が呆然と立ち尽くしたままで居るとアルカリ君は妖艶な笑みを浮かべながらこう言った。
アルカリ性
ねぇ、もう俺耐えられないからさ続き、ベッドでしよ?
私はそれにこくりと頷いた。

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