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第1話

トモダチ→コイビト
~あなたside~
私は友達なんてそんなのいなかった。

いや、いらなかったんだ。

もちろん彼氏なんて絶対にいない。

私は小学校の時から友達は作らないと決めていた。

これは友達に裏切られたからだ。

こんな上っ面だけの関係なんてもう2度とゴメンだ。

そう思って、今まで友達なんていらないと思ってきた。

正直、今でも思っている。

だから目立たないように、
もともと眼鏡はかけていたのだけれど、
前髪は鼻ぐらいまで伸ばし、
どれだけ暑くてもマスクは手放せない。
という具合に今までうまくやって来て、もう高校生。

ウワサでは、
【あなたさんってさぁ、絶対彼氏いたことないよね!
あんな地味女、相手にする奴なんて
この世にいると思う!?】
【いやー、いないでしょ!!
そんな奴は神経どうかしてるね!!
彼氏いない歴16年って感じー!?笑笑】

『うっ、彼氏っていうか…友達いない歴16年なんだけど…』

そう呟きつつ、委員会が終わった私は1人で教室に帰る。

そして帰る準備をしてると、誰かがやって来た。

「あれ?えーと…あなたさん?だよね!
まだ帰ってなかったんだ!!」


私はパッと見ると、
あのクラスでも学年でも学校でも
人気が絶えない増田くんだった。


なんで私に話したことある感じで話してくるの!?
しかもなんで私なんかと…

『い、委員会だったので…では、失礼しますっ!!』


「あ!!ちょっと待って!前から話したかったんだよね!
あなたさんって呼びにくいから呼びすてでいい?」


『え!?あ、はい…』


「おっ!あなたの声、初めて聞いた!
今日、一緒に帰らない?」


この人はさっきから何を言ってるんだ!?
初対面だよ!?
話したことないんだよ!?
どうりで友達が多いわけだ。


私が彼を知っているのは当たり前だった。
クラスでも学年でも人気が絶えないから
よく名前を耳にする。
でもなんで私の名前を?


『で…でも…』


「いいから!ね?」

『は、はい…』


私は彼についていく。
そして沈黙…すると彼が先に口を開く。


『あのさぁ、あなたと俺の家、わりと近いんだよ!?
知ってた!?この前さ、見かけたんだ!
あなたが家に入ってくの!
俺、隣の隣だから、よろしく!!」


『そんなに近かったんですか!?』


つい、ビックリしすぎて変な声が出た。


「ふふっ、変な声…笑笑」


『す、すみません。……/////』


「これから一緒に帰れるね!行きしも一緒に行かない?」


『はい!?わ…私が!?増田くんと!?』


「うん…ダメ?」


『すみません。私、そういうのは…』


いつか裏切られる。
そんな中途半端な関係なんてうんざりだ。
するとちょっと可愛い顔でこっちを見てくる。


「あとさ、ずっと思ってたんだけど…」


『はい?なにか…』


「か…顔、見たい。……/////」


彼の顔が見たことないぐらいに真っ赤だった。


『へ!?』


「おねがいっ!!」


彼にぐらい…いいよね?


そして私は顔が見えないように伸ばした前髪に手をあて、
あげる。
すると、彼は片手で口元を抑える。


そして見ると、耳が真っ赤でキレイな顔は下を向いていた。


『あの…増田くん?気分がよくないのですか?
どうしたんですか?』


そして気になった私は彼の顔をのぞき込む。
するとそっぽを向く。


~貴久side~
うわっー!!やっべ!超カワイイ!!
俺、超タイプなんですけど!!

初めて見る彼女の顔はどこか妖艶で美しかった。
肌はあまり外に出ないからか、真っ白で目ははっきり2重。プルンッとした唇。

もうドキドキが止まらない!!

そこから俺の恋が始まった!


そこから俺はアピールしまくる。
出来るだけ平然を装い、学校でも話しかける。
登下校も一緒にする度、好きが重なっていく。


でも素顔を見せてくれたのはそれ以来だった。

そう思いながら1人で歩いていると…

「あなた…!?」

中庭にあなたの倒れている姿。

俺は必死に駆け寄る。

「あなた!?ねぇ、しっかりしろよ!!」

もう必死に彼女の体を揺さぶる。
と、彼女は起きた。

その時の彼女は服は乱れ、
いつものキレイな髪はボサボサ、
顔にはいくつかのケガがあった。

『うっ、…あれ?増田くん!?』

「あ!!あなた、大丈夫!?何があったの!?」


『あ、いや、なんでもないです!
すみません!もう授業始まってますよね!?』


「いや、そんなことよりそのケガなに!?」


『いや…その…』


返事を待っていると、彼女の目から大粒の涙が…
そして俺は彼女を落ち着かせようと抱きしめる。


「ゆっくりでいいから、なにがあったか聞かせて?
どうしたの?なにがあったの?」


『うっ、グスッ、私が増田くんと一緒にいるのが
気に入らない人が数人で殴ったり蹴ったりしてきて…
痛かったし、怖かった…』


「え?それ、俺のせいじゃん!あなた悪くないし!
俺、言ってこようか?」


『ううん!!ほんとに大丈夫です!!
私、今日は早退します…』


そう言って俺の腕の中から離れて、
教室にカバンを取りに向かう。


その時、俺は何も言えなかった。


それから数日。
いつも通りに一緒に登下校をする。


でも彼女は元気がなく…
すると、彼女は口を開く。


『あの…増田くん、私と話しても大丈夫なんですか?
増田くんも人気とか下がるんじゃ…』


「そんなのイチイチ気にすんなよ!
大丈夫だって!俺がしたくてしてる事だから!」


『ありがとうございます。
あの…もしよければこれからも一緒にというのは
アリでしょうか?』


「全然アリ!」


『ありがとうございます!』


そう満面の笑みで言われた瞬間、
いつも一緒に行動していた男女5人の友達に呼ばれる。


「おうっ!今行く!!
じゃああなた、今日も一緒に帰ろうな!」


『は、はいっ!!……/////』


そう言って、彼女とはそこで別れた。


~あなたside~

ある日、増田くんと一緒に裏庭で昼食を取り、
先に食べ終え、空を眺めていた。


「このパン美味っ!!」


『そうですか?なんていうパンですか?』


「えっとね…ってそういえば前髪、
切ったよね!あんなに切りたくないって言ってたのに…
どうして?」


『あ、すこしサッパリしたくて…』


「そっか、かわいいと思うよ!!
俺、そっちの方があなたの顔がよく見えるし
す、 好きだけど………/////」


『へ!?』


私がふいに彼の方を向くと、互いの顔が近くなる。
そして自然にどちらからともなく重なる唇。


「あ!?えっと…今…」


『え!?あ、はい?あの…えっと………/////』


私は突然のファーストキスに動揺しまくっていた時、
どこからともなく数人の人が話しながら
こっちへ向かってくる。


女子1【貴久!!やったじゃん!!
計画通りにあなたさんのこと落とせたじゃん!
さすがイケメンだね!】
女子2【でもキスは計画に入ってなかったから、
賭けが大誤算だよ!!
まぁ落とせたしいいってことで~!お疲れ!貴久!】
男子1【俺、貴久見習うわ!】
男子2【いや、一生無理だろ!笑】


賭け?え?どういうこと?


そっと増田くんの方を向くと申し訳なさそうな姿が
見てとれた。


今までの言葉も行動も嘘だったんだ。
なーんだ!嘘か!また裏切られた。


わけも分からずぼーっとしているとその5人の中の1人が
近ずいてきて、


【貴久があんたなんか相手にするわけないじゃん!
考えろ!ブス!!】


と小声で言い放ち、増田くんの方へかけていく。


そして増田くんの方をもう1度向く。
すると彼が言葉を発した。


「ごめん。」


この言葉がすべてを壊した。
それから私は走った。
走って走って、どこかも分からず、
ひたすら走る。


やっと信じられる人が、
やっと私そのものをわかってくれる人が
いたと思ったのに…


なんで…?


もう…いやだ。


その日、私は家に帰るつもりはなかった。


制服のまま、その辺をほっつき歩く。


~貴久side~


ハァ…ハァ…ハァ…


俺のせいだ。またあなたを傷つけた。
過去のこと、思い出させちまった。


あぁ!クソッ!!


これほど自分の友達を…あの5人を
恨んだことはあっただろうか…
あなたのこと、本気だったのに…
守りたかったのに…自分がみじめだ…


いや、とりあえず〇〇を探そう!


ハァ…ハァ…(ピンポーン)


(はーい!ガチャ…あら?
貴久くん?どうしたの?)


「ハァ…ハァ…あなたの母ちゃん、
あなた…帰ってたり…とかする!?」


(いいえ、帰ってないけど…)


「分かった!」


アイツ…どこにいるんだ?
とにかく全力で走り回る。


あ…もしかして…あの公園…?
行ってみるか!


~あなたside~


ここに来て何時間立ったのか、
考える余裕もないぐらい頭が追いつかない。


私はベンチに座って止まらない涙を
必死に止めようとする。


「あなた~!!」


そんな声が聞こえる。
空耳か…来てくれるわけないよ…
全部嘘だったんだから…あの笑顔も、言葉も全部…嘘


「あなた~!!」


『なんでこんな声が聞こえて…』


でも空耳なんかじゃなかった。
私と目が合うと、すぐさまこっちへ向かってくる増田くん。


「あなた!!あの…さっきのことだけど…」


増田くんの話はもう聞きたくなかった。
止まった涙を流したくないから…
そしてその言葉に被せるように私は口を開く。



『あぁ、いいんです!!
そんなに落ち込んでないですし!
だいたいおかしいと思ったんです!
増田くんみたいなキラキラした人が
私なんかと話すなんて…』


それを満面の笑みで言ったつもりだった。
でも増田くんにはお見通しで…


「じゃあ、なんでそんな顔してるの?」


『えっと…』


「あの…ごめん!ほんとに…でも誤解で…」


『誤解じゃない。』


「え?」


『誤解じゃないです…人はすぐに人を裏切る。
私は経験してる。今回のことでやっと分かった。
1度は信じても裏切られるのは当たり前だし、
だから友達なんていらなかったんだ。
ただ自分がみじめに負けるだけ…』

「そんなことない!!
この世界にはそんなことをする人ばかりじゃない。
だから、俺をもう1度信じてくれない?」

『は…?なんで…?』

「俺、あなたのこと本気だよ?本気で好き。
一目惚れ、かな………/////」

やめてよ、そんなこと言わないで…
涙が溢れそうになる…
でももう分かったから…
それも嘘なんでしょ。
でも最後ぐらいいいよね?
笑顔で過ごしても…

『ふふっ、そうですか…よし!帰りましょ!』

そして帰ろうとする、その時…

「(ガバッ)」
いきなり増田くんに抱きしめられた。

『ちょっと、なにするんですか!離してください!!』

「離さない!!もう、絶対に!!
分かってないでしょ、今の言葉の意味。」

『え?』
分かってるよ、また、だますんでしょ?
賭け、するんでしょ?その好きも嘘でしょ?
もう分かってるから…

『分かってますから!帰りましょう!ね?』

「本気であなたのことが好き!!信じて!」

でも必死さとか、
演技なのかわからないぐらい伝わってくる。

『あの…信じていいんですか?』

「うん…ってか俺、賭けなんか知らなかったし!
あの時初めて知ったし!」

『そ…そうなんですか?』
やばい。涙が…

『うっ、グスッ、ほんとに…だまされたっ、と思っ…たっ』
すると抱きしめられていた手がゆるむ。
「ごめん、不安にさせて…
もう泣かさないから俺と付き合って、……/////」

『ほんとに私なんかで…いいんですか…?』

「俺はあなたがいいの。ちょっと弱いところも
素直じゃないところも心のあったかさも
話をして笑っているところもぜーんぶ好き。」


『私も増田くんが…好きです。……/////』

そして、私は増田くんと付き合えました。



Fin,,