あれから1週間私は事務所に
行かなかった
もう1度机にあった応募用紙を
手に取り眺める
もう、私なんてダメだんだ...
そう思うと私は、紙をぐちゃぐちゃにして
ゴミ箱の前まで行った
でも、応募用紙を捨てることは
できなかった
私は無造作にポケットに突っ込んだ
なにかすることもなく、ずっと家にいるのも
退屈になり、近くの公園に行くことにした
公園に着き私はブランコに座る
ブランコなんて何年ぶりだろ...w
私は何気なく、ポケットに無理やり入れた
応募用紙を広げた
今まで受けたオーディションの記憶が
フラッシュバックする...
私は青い空を見上げながら大きく
ブランコをこいだ
すると、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!