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「ねえどしたのー?顔赤いけど。」
『わかんない。っていうか私に何の用?』
そう言うとニコニコとしだして、
不覚にも犬みたいで可愛い...いや、可愛くはないけどそう思った。
「手伝ってやろーって思って。
ほら、黒板消し貸して。」
『いやいい。自分でできる。』
「いいから貸せって。」
『いーや!自分で消す。』
「あー、そうですかー。ほら消せば?」
からかうような口調で言い、少し遠ざかった
なら乗ってみてやろう。
「おい、イスは反則。」
『なんでイスに乗っちゃ駄目なのよ。』
「とりあえずイスは駄目。
ジャンプしてよ。」
『はい?』
やっぱり玉森って思ってることがわからない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。