あれから1週間。
パタリと玉森は話しかけにこなくなってしまった。
むしろ避けられている。
『どうしよう...』
毎晩玉森の事が気になりすぎて眠れない。
告白された時頭が真っ白になって何も考えられなくなったけど今になって気づいた事がある。
...玉森の事が好き。
だからなんとか玉森に謝ろうとするも避けられてるから話しかけにいけない。
そんなとき、事件が起きた。
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『...え?玉森が引っ越す?』
母「ええ、そうみたいよ。」
「ああ、そうなの。」
急いで自分の部屋に戻った。
自然にポロポロと涙が出てくる。
『うっ、ひっ...』
大粒の涙が止まらなくてこんなのは初めてで、
そのまま朝まで泣き続けた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!