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さっきから嬉しそうに手をニギニギしてきたり、にやけてる。
ご機嫌な裕太。
「はあ、もうやばい。」
『確かにやばそう...落ち着いて。笑』
「落ち着けねえわ。笑」
そわそわする裕太を見て自然と自分もにやけた。
『そんなに嬉しかったの?』
「うん、もうね、やばいよ?
だって俺ねあなたの事...んー、やっぱいい。」
『え、そこで止められたら気になるって!』
「えー、なら俺の質問に答えてね?」
『...わかった。』
玉森が言いかけた言葉が気になりすぎて、
これからもっと恥ずかしい思いするなんて思いもしなかった。
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「じゃあね、俺の事どう思ってる?」
『...え!?』
「はい答えるー」
『...もちろん好きだけど』
そう言うとふにゃって笑った。
本当にわかりやすい。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。