とうとう、大人なシーンに突入して無言。
『...。』
「...」
裕太の様子が知りたくてチラッと少し顔を見た。
いたって普通なんだけど目が合った時にニヤッてされた。
「あなたってこんなの見るんだね。やらしー笑」
『違!!!見るまで知らなかったの!///』
「あれ?顔真っ赤だよ?どうしたの?」
『うるさい!///』
・
DVDも終わったからそろそろ布団に入る時間。
電気を消してベッドに潜り込んだ。
「奥行って」
『え、?』
強引に奥へ詰められて、隣には玉森が寝転んでいる。
『...んえ?どういうこと?』
「ん?眠たくなるまで横で話したいなーって思って。」
そういって布団の中で手を繋ぐ。
布団をかぶってるからか手を繋いでるからかわからないけどなんか安心する。
・
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。