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気付けば2人ともベッドで寝ていて、朝になった。
『ん...』
裕太の体温があったかくて体を絡めるように抱きついて寝てたみたい
一瞬パッと離れたけど、寝てるし...
『あと5分...』
寝てる裕太にさっきみたいに抱き着いた。
あ、けど苦しいだろうしやめておこうかな...
そう思って離れようとすると裕太の腕が後ろにあって退けない。
『ふぅ...』
居心地いいしもうこのままでいい←
「ふっ」
『...ん?』
頭上から声がしたから裕太の顔を見るとあきらかに緩んでいた。
『起きてんのかい!!』
「んはっ笑
寝起き襲われんの待ってた。笑」
『襲わないわバカ!///
もう離して!///』
「なんだそれー、さっきはあんなに大胆だったのに...」
『寝ぼけてたの!』
言い訳しても無駄で、
その日はずっと機嫌がいい裕太だった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!