このミサンガは誰からもらったとか、
そういう事は誰にも言わないで
二人だけの秘密にしようと玻琉先輩に言われた
私は二人だけの秘密というのがなんだかどきっとした
もちろん二人だけの秘密にしている
このミサンガに込めた願いは
もちろん第一に
「新人戦で活躍できますように」
そしてもう一つの隠れた願いは
「玻琉先輩が振り向いてくれますように」
これだった。
玻琉先輩が私の腕にミサンガを付けてくれている間
ずっと願っていた
このミサンガが切れる頃に
願いがかなっていますように、
私はそう呟き、付けてもらったミサンガを
ぎゅっと握りしめた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。