あの日が忘れられない
気づけばいつも「あの人」のことを考えてた
「永遠恋したんじゃないの?」
親友の楓に言われて
「ないない!!!名前も知らないのに」
胸の奥がズキッってした
「恋したのかなぁー...」
「え!!!顔だけでしょ!?性格たらしそうだったよー笑笑」
めっちゃイライラした。けどここは我慢
「まじで??また会いたいなぁ…」
でもまた会えることなんてなかった
他校。
名前も知らない。
もう引退してるかも。
彼女いるかも。
私と「あの人」の関係は
同じ郡内のバレー部。
新人戦。私達は部員が1年生だけとテストと重なったことにより出ませんでした
「あの人」の学校は優勝したらしい
おめでとうも言えなくて、悔しかった
優勝してるところ見たかった
そこから1年があっという間にたった。
まだ名前も、学年も知らないまま。
私は2年生になった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。