プリ小説

第5話

出会い~瞳~
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
あの……
私は恐る恐る口を開いた。
謎3
ああ。
大丈夫だよ。
乱暴な事はしないから。
暖かい声で最初に喋ったのは運転手だった。
謎3
俺の名前は西園寺 時雨サイオンジ シグレ
3つくらい年上かな。
ごめんね。怖かったよね。
でも大丈夫だから。
俺達怖い事は絶対しないから。
西園寺時雨と名乗る人はバックミラー越しに私に優しく語りかけてくれた。
3つ上って事は、19歳…か。

優しく語りかけてくれるからか、少し緊張が和らいだ。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
で、君の隣に座ってる奴は、成弥 蒼夜ナルミ ソウヤ。君の学校の1個上の先輩で、俺達のボス。
未だ私の腕を掴み続ける腕の主を見る。

成弥 蒼夜…―――――


スッと伸びた高い鼻に切れ長でどこか遠くを見つめていても綺麗な瞳は藍色だった。
無造作に伸びた髪をワックスか何かで左に流している。チラリと見える耳のピアスは車が揺れる度にキラキラしている。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
なんだ。
思わず見入ってしまった。
成弥さんにすごまれて、バッの顔を伏せた。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
ちっ。
舌打ちをされてしまった。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
助手席に座ってる奴が、不知火 紅紫シラヌイ アカシ
君や蒼夜と同じ学校で、蒼夜とタメ。
学校は制服見ればわかるか。
ハハハと笑う時雨さんは私に気を遣ってくれてるのだろう。
不知火さんはこっちを全く見ようとせず、窓枠に肘をついてただ外を眺めていた。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
あの。
私に何か用ですか?
なんで…こんな…
勇気を振り絞って聞く。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
お前を守る為だ。
…は????

何から?
逆に危害被ってますけど…。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
口に出てるよ。
心の声が。
私はハッとする。
全て口に出てしまっていたようで、成弥さんの顔が強ばる。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
桜惟黎ちゃん、君は追われてるんだ。
俺達のせいで…ね。
西園寺さんが申し訳なさそうに言った。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
追われてる?なぜ?
あなた達のせいって何なんですか?
それに、なぜ私の名前を知って…
質問がどんどん溢れてくる。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
知ってる。
お前の事なら何だって知ってる…。
お前さえも知らない事だって。
成弥さんは静かにそう呟いた。



意味がわからない。
どういう事?
それに、それって、
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
スト…
私の言葉を遮る様に横の路地から数台のバイクが大きく吹かしながら飛び出してきた。
拍子に車がぐにゃりと避ける。
私は成弥さんにもたれかかってしまった。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
ご…ごめんなさい。
私はすぐに起き上がって謝罪した。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
コイツらにだよ。
黎ちゃん。
コイツらに追われてるんだ。
気がつけばバイクは全速力で追って来ていた。

怖い。
ノーヘルで金髪の3人組。
制服の様な格好をして、ブンブンと吹かしながら追いかけてくる。

成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
コイツらに追われてるのは黎だけじゃない。
俺達も同じだ。

時雨さん、飛ばして下さい!
運転手に叫ぶと了解したかの様に車のスピードが上がる。
私は何が何だかわからなくて、名前を呼ばれた事に気づかなかった。
車は路地を右左と曲がり角を利用しながら進む。
バイクも負けじと追ってくる。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
チッ。しつけーな。
掴まってろよ。
その瞬間、私の体はふわりと誰かに包まれていた。
その体は大きくて、柑橘系のいい香りがした。

車は急ブレーキをかけ、止まった。
その瞬間、バイクが転倒する音がした。
車はバック走行をしだす。
怖い怖い怖い。

またバイクが、転倒する音がすると、車は通常走行を始めた。

私の体から剥がれていく彼。

私の顔を覗き込む瞳はどこか悲しげだった。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
大丈夫??
黎ちゃん。
私はまたその瞳に見入ってしまっていた。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
は…はいっ…!!
あの…
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
もうすぐ着くから、我慢してね。
それから目的地まで終始無言で、
私はただひたすら、外を眺めていた。

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Shiryu.
Shiryu.
まだ日が浅いので、編集の仕方がわかっていない部分があります(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋ よければ気長に読んでいただけたら嬉しいです(✿︎´ ꒳ ` )♡︎ 育児中の為、更新が遅い場合があります。 ご了承ください。m(_ _)m