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第2話

『!!!!…誰だ!お前は…!!!!』






懐かしい……パパの声……







『あなたっっっ……』







大好きだったママの声…………








――――――ドンッッッ






大きな音が聞こえてすぐだった。
息を切らしながらリビングの入口の壁から顔だけ出したママの顔には赤い何かが付いていた。





『隠れなさいっっ!!!早くっ!!!』






何かに怯える様に、私と兄に叫んだ。






『…どうしっ』





私が聞こうとした瞬間、兄は私の手を引いて隣の部屋のクローゼットをおもむろに開け、中に入り、抱き締めるようにうずくまった。
私より10歳も歳上の兄の胸は大きくて暖かった。


そして……震えていた。






『お兄ちゃん……?』




震える兄を呼ぶ。






『大丈夫だよ。黎。お兄ちゃんが守ってやる。苦しいだろうけど、ちょっと我慢な。』








そう言う声は震えていたが、優しくて…
私をあやす様に頭を撫でる手は暖かった。

私は大好きな兄の胸にしがみつく手の力を強めて、静かに頷いた。


その瞬間だった。




―――――――バンッッッ






クローゼットの扉が開いた。






―――――――グサッ






『うっ!!!』







兄がうめき声を上げる。
私を抱き締める力が強まる。






―――グサッグサッグサッ





その音が鳴る度に兄の体が揺れた。

そして、兄は動かなくなった。


兄の温もりが消えていくのがわかった。





どれくらいの時間が経っただろうか。




ただただ冷たくなった兄の体にしがみつくことしかできなかった。



その時だった。





「――――いな。……他には……のか??」




人の話声が聞こえた。





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Shiryu.
Shiryu.
まだ日が浅いので、編集の仕方がわかっていない部分があります(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋ よければ気長に読んでいただけたら嬉しいです(✿︎´ ꒳ ` )♡︎ 育児中の為、更新が遅い場合があります。 ご了承ください。m(_ _)m
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