護衛が付いて、1週間が経った。
とりあえず、増えた。
護衛が。何故か。
単語単語だと分かりにくいから順をおって説明しますと·····
護衛が付いて2日目。
朝は変わらずマンション前に待っていて、毎休み時間も変わらず叶空くんが来た。
眠そうに目を擦りながら教室の扉を開ける姿はキュンとくる所がある気がする。
小動物感っていうかなんというか。
そして、肝心なのが昼休み。
何故か増えた。
1人から3人に。
学年が違う蒼夜と唯斗まで来るようになった。
今日もまた·····
———ガララララッ
来た。
私的にはそろそろ限界がきている。
自由にして欲しい。
バイトで急ぐ時も、帰る時もこの人達と一緒。
もういい加減にして欲しい。
弥宵が大声を上げ立ち上がった。
蒼夜達にキレる弥宵は大分イライラしている様だった。
弥宵は唯斗さんの胸倉を掴んで、怒鳴る。
私は止めに入ろうと、弥宵の腕を掴んだ。
また他クラスの女子達が集まり出した。
私は弥宵と自分の鞄を持って弥宵の手を引き逃げる様に学校を出た。
私は門を出たところで振り返り後を追う弥宵にそう誘った。
私何買おう。
そんな事を思いながら、私達はショッピングモールに向かった。
私達を追う人影があるとも知らずに。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。