第12話

BodyGuard~影~
445
2019/04/12 12:33
護衛が付いて、1週間が経った。

とりあえず、増えた。
護衛が。何故か。


単語単語だと分かりにくいから順をおって説明しますと·····


護衛が付いて2日目。
朝は変わらずマンション前に待っていて、毎休み時間も変わらず叶空くんが来た。
眠そうに目を擦りながら教室の扉を開ける姿はキュンとくる所がある気がする。
小動物感っていうかなんというか。

そして、肝心なのが昼休み。
何故か増えた。
1人から3人に。
学年が違う蒼夜と唯斗まで来るようになった。

今日もまた·····

———ガララララッ
阿泉 叶空(アイズミ カナタ)
阿泉 叶空(アイズミ カナタ)
やっほー!
れーいちゃん!
来た。
私的にはそろそろ限界がきている。
自由にして欲しい。
バイトで急ぐ時も、帰る時もこの人達と一緒。
もういい加減にして欲しい。
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
ああああああ!!
もう!!!!!
弥宵が大声を上げ立ち上がった。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
ど·····どうしたの?
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
どうしたもこうしたも無いよ!
先輩方!いや、影龍の方々!!
いい加減にしてください!!なんなんですか!?
蒼夜達にキレる弥宵は大分イライラしている様だった。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
弥宵·····
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
百歩譲って護衛は認めます。
このクラスにも影龍に所属している奴が何人かいるはずですよね!?
なんでそいつらに監視や護衛を指示せず、本人が来るんですか!?意味がわかりません!
蘭 唯斗(アララギ ユイト)
蘭 唯斗(アララギ ユイト)
こっちにも事情があるんだ。わかってほしい。
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
はあ?
その事情も言わないくせに、自分勝手すぎません?
弥宵は唯斗さんの胸倉を掴んで、怒鳴る。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
ちょ!弥宵!!
私は止めに入ろうと、弥宵の腕を掴んだ。
女子生徒1
女子生徒1
ちょっと何なの!?
蒼夜くん!この子達!先輩に向かって何なのその態度!
また他クラスの女子達が集まり出した。
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
弥宵!帰ろ!!
私は弥宵と自分の鞄を持って弥宵の手を引き逃げる様に学校を出た。
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
黎!
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
今日は買い物行こ!買い物!!
私は門を出たところで振り返り後を追う弥宵にそう誘った。
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
そうね!!あ、あたし靴欲しいんだった!!
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
どんな?
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
杠 弥宵(ユズリハ ヤヨイ)
ヒールが高めの靴ー!
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
いいねー!行こ!
私何買おう。
そんな事を思いながら、私達はショッピングモールに向かった。


私達を追う人影があるとも知らずに。

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