プリ小説

第9話

出会い~成弥 蒼夜 side ii~
黎の事を調べ初めて2ヶ月が経った頃だった。
不知火 紅紫(シラヌイ アカシ)
不知火 紅紫(シラヌイ アカシ)
最近あいつらの行動激しくねーか?
あいつらとは神雷かみなりという暴走族の事。
俺達影龍と同じ様だが、全然違う。

神雷は今の総長、月雷 麗つきなり らいが結成した。
要するに新参者だ。

最近の神雷は小さい暴走族や出来たばかりの暴走族を手当り次第潰して回っている。
喧嘩はよくある事だがやり方が汚すぎる。
100近い勢力で、10人程度の暴走族を相手にしてるからだ。
そこら辺の奴らに勝てるわけがない。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
あぁ。
影龍は俺で4代目。高校3年間は必ず総長を務めるのがしきたりで、先代が卒業と同時に次の代を決め任せる。
それは総長の独断で決める。
俺も突然言われた。

先代は西園寺 時雨さいおんじ しぐれさん。
俺は西園寺さんに拾われて影龍に入った。入った2ヶ月くらいだった。メンバーを気遣いながらもマイペースで自分を崩さない西園寺さんは慕われていた。
引退の日、惜しみの声も上がったが、皆受け入れてくれた。

西園寺さんは高校卒業後、親の仕事を継ぎ立派な社会人をしている。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
やっほー!!
が、たまに来る。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
お疲れ様です。
俺はペコりと頭を下げた。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
楽しそうな事してるらしいじゃん。
好きな女が出来たんだって?
俺の肩に腕を回し、ニヤニヤする西園寺さん。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
そ…そんなんじゃ…っっ
俺は戸惑ってしまった。
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
え…まじ…なの?
戸惑った俺の顔を見て、西園寺さんも戸惑う。
体温が上がっているのがわかった。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
え…あの、いやこれは…その。
言葉が出てこない。

違う、違うと自分に言い聞かせる様に俺は頭を振った。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
そんなんじゃないです。ほんとに。
そうだ。
俺はあいつを好きになっていい様な人間じゃない。
資格も権利も無い。

早くなっていた鼓動が落ち着くのがわかった。
そうか。と、西園寺さんがソファに座り、スマホをいじり始めた。
溜息が出た。

その時だった。

――――バンッッ

勢いよく扉が開き、叶空が凄い剣幕で入って来た。
阿泉 叶空(アイズミ カナタ)
阿泉 叶空(アイズミ カナタ)
そうちゃん!!
あ、西園寺さん、お疲れ様です。
西園寺さんを見るなりペコりと会釈をする。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
どうした?叶空。
阿泉 叶空(アイズミ カナタ)
阿泉 叶空(アイズミ カナタ)
新入りが…
部屋を出ると入り口にメンバーが集まっていた。
駆け寄ると、傷だらけのメンバーが3人倒れていた。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
何があった。
喋れそうな1人に声をかける。
メンバー1
総長すみません。
神雷に…やられました…。
すみません…。
悔しそうに謝ってくるそいつは腕の骨を折られている様だった。
あとの2人は頭から血が出ている。

無意識に拳に力が入る。
メンバー2
殴り込みに行きましょう!
総長!!
周りのメンバーがそう叫ぶ。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
だめだ。
メンバー2
なんでですか!?
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
なんででもだ!
そう言うと周りはワイワイと騒ぎ出した。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
総長命令だ!!
皆堪えてくれ。
そう言うと、皆黙って俯いた。

――ガンッ

紅紫がドラム缶を蹴る。
紅紫は仲間意識が強い男。かなり悔しいんだろう。
蘭 唯斗(アララギ ユイト)
蘭 唯斗(アララギ ユイト)
待て。
おい、お前等、俺が桜惟 黎の見張りを命じた奴等じゃなかいか?
メンバー1
はい。
すみません。
腕折られる寸前全て話してしまいました。
すみません。ほんとに…
腕を抑え涙を流しながら謝ってくる。

俺の頭にはあいつの笑顔と月雷の顔しか浮かばなかった。

あいつが危険だ…!!!
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
西園寺さん、コイツらを病院まで送って貰えませんか?
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
西園寺 時雨(サイオンジ シグレ)
あぁ。任せろ。
西園寺さんは、動ける1人の腕を回し、車へ向かった。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
紅紫、着いて行ってくれ。
不知火 紅紫(シラヌイ アカシ)
不知火 紅紫(シラヌイ アカシ)
あぁ。
それだけ言うと紅紫は倒れた2人のメンバーをひょいと抱え、西園寺さんの後を追った。
蘭 唯斗(アララギ ユイト)
蘭 唯斗(アララギ ユイト)
どうする。
蒼夜。
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
来い。
話がある。
叶空と、唯斗を連れまた、部屋に戻った俺達はあいつを守る様計画を立てた。

そしてあの日、神雷があいつに近づこうとしているという情報を得た為に、急遽決行した。
――――……
桜惟 黎(サクライ レイ)
桜惟 黎(サクライ レイ)
あの。
私に何か用ですか?
なんで…こんな…
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
成弥 蒼夜(ナルミ ソウヤ)
お前を守る為だ。
守らせてくれ。
守りたいんだ。

――黎…君の笑顔を命を掛けて必ず守ってみせるから。


――黎…君の…




――…君の傍にいる事を許してくれ。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

Shiryu.
Shiryu.
まだ日が浅いので、編集の仕方がわかっていない部分があります(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋ よければ気長に読んでいただけたら嬉しいです(✿︎´ ꒳ ` )♡︎ 育児中の為、更新が遅い場合があります。 ご了承ください。m(_ _)m