その指がゆっくりと下へ向かう。スカートがめくられる。ピクリと身体を揺らしながらも必死で耐えた。
「お、下も白のレースか。大人しそうな顔の割に、エロい下着だな」
「そん、な……ことっ……ッん」
じわりと指が中に入ってくる。
ヌルリーー
アソコに男の指が触れる。
ゆっくりと薬が塗られていく。表面、そして、中にもわずかに指が入った。
クチュ……。
「ン……ッ」
ゾクリと身体が反応した。
けれど、すぐに指は離れていった。
「よし、しばらく待ちだな」
男が壁にもたれかかった。
ホッとして肩の力を抜く。これで、耐えることができればなにもされない。明日の朝になれば自由の身だ。大丈夫。我慢できる。
わたしは目を伏せた。
コチコチ。時計の針が進んでいく。
コチコチ。三分……五分……。
そして、十分……。
男が口を開く。
「どうだ? なにも感じねぇ?」
その言葉にわたしは答えられなかった。その代わりに身体をカタカタと震わせる。
正直、五分経ったころには、アソコが熱を帯びていた。
ーーなに、これ、身体がムズムズする。アソコが……痙攣して止まらない。
ビクビクゥ。
なにもしていないのに、気持ちいいなんてそんなことありえるのだろうか。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。