みんないて、教室がざわめく。
そんな中、海斗はまだ来ない。
海斗……。
そうだよね…私やっぱ茉莉に言わなきゃだよね。
でも、気分屋な茉莉の事だから
そんなこと言ったら
きっと
きっと
ぷっつり縁を切られてしまうに違いない。
私、さっきから俯いてばかりだ…。
前向かないとね!好きな人と、付き合えたんだし!
顔を上げ、海斗の机を見たら、いつものように座っていた。
周りがうるさくて、ほんの小さな私の驚声なんて周りの人には届いてないのに、
海斗だけは気づいてくれた。
ごめん海斗。
学校では私と関わんないで…。
そう言いたいけど言えない。
心臓が張り裂けそうだよ…。
私は海斗の話を遮った。
本当は話したいけどさ、
あー…どうしよう、
このままじゃ私、海斗にも茉莉にも嫌われちゃう……。
と、私は女子トイレの個室にこもる。
チャイムなるまでここにいよう。
と、数分たった頃、誰かトイレに来た。
ドタドタドタ…
茉莉…!?
結涼(ゆず)ちゃんと茉莉…?
私は一番端のトイレに入ったから、気づいていないのだろーか。
2人はどんどん話を進める。
え、私…??
一応…彼女だけど…。
向こうから…嫌でも付き合えって…言われたんだけど、
普段はあなたちゃんって呼んでくる結涼ちゃんが
私のこと呼び捨てした。
2人はケラケラ笑いながら出ていった。
茉莉は人気者だから、茉莉の手に掛かれば私なんて…
簡単にいじめられちゃう、
どうしよ…
もう…
こんなに怖い思いするくらいなら
海斗と
別れた方がいいのかも……
しれない……。
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃
今回は吹き出しあんまりなくて文字ばかり面倒だと思いますwww
でも、ここまで読んでくださり、ありがとうございます🙌💕
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。