第20話

辛いから
93
2018/03/27 07:16


みんないて、教室がざわめく。



そんな中、海斗はまだ来ない。





海斗……。
三日月 茉莉
今日水落くんおそくない〜?
高宮 瞬斗
まーいつもの事じゃねー?
三日月 茉莉
ちょっと!水落くんバカにすんなよな?
高宮 瞬斗
あ、え?バカにはしてねーけど…さーせん!w




そうだよね…私やっぱ茉莉に言わなきゃだよね。






でも、気分屋な茉莉の事だから




そんなこと言ったら











きっと









きっと









ぷっつり縁を切られてしまうに違いない。




あなた

はぁ………………。






私、さっきから俯いてばかりだ…。






前向かないとね!好きな人と、付き合えたんだし!









顔を上げ、海斗の机を見たら、いつものように座っていた。
あなた

うわっ!?

水落 海斗
…ん……?



周りがうるさくて、ほんの小さな私の驚声なんて周りの人には届いてないのに、




海斗だけは気づいてくれた。
あなた

あ、いや、なんでも…な…い。

水落 海斗
…なんかあるでしょ…
あなた

何もないって…!





ごめん海斗。




学校では私と関わんないで…。





そう言いたいけど言えない。



心臓が張り裂けそうだよ…。
水落 海斗
あのさ、明日のことなんだけど…何時頃に家に……
あなた

ご、ごめ、トイレいってくるから





私は海斗の話を遮った。





本当は話したいけどさ、
三日月 茉莉
あー!水落くんおっはょ~♡
水落 海斗
おはよ、


あー…どうしよう、


このままじゃ私、海斗にも茉莉にも嫌われちゃう……。




と、私は女子トイレの個室にこもる。
あなた

はぁー………どうしよ、




チャイムなるまでここにいよう。



と、数分たった頃、誰かトイレに来た。




ドタドタドタ…
三日月 茉莉
え〜?マジで〜、そいつ最低w



茉莉…!?
橋本 結涼
でしょ〜?だからもうそのカレとは縁切った〜!
三日月 茉莉
結涼は強い!



結涼(ゆず)ちゃんと茉莉…?
三日月 茉莉
聞いてよ聞いて〜?私だってさ〜…



私は一番端のトイレに入ったから、気づいていないのだろーか。




2人はどんどん話を進める。
三日月 茉莉
私が水落くん好きなの知っててさぁ〜?
水落くんに近づくバカがいるのよ、
橋本 結涼
え、そいつ最低でしょw
友達の恋も応援出来ないの?www
三日月 茉莉
だべ!そうおもうべ!
橋本 結涼
てか誰、そいつw
三日月 茉莉
えー分かるでしょ!あなただよ



え、私…??
三日月 茉莉
やけに水落くんのことばっか気にしててさ、
あんたは水落くんのなんなの?ってw




一応…彼女だけど…。



向こうから…嫌でも付き合えって…言われたんだけど、
橋本 結涼
もーあなたとは縁切れば?www




普段はあなたちゃんって呼んでくる結涼ちゃんが
私のこと呼び捨てした。
三日月 茉莉
ね!ちょっと調子乗んないでほしいわ。
行こ。
橋本 結涼
縁切るなら私も手伝うからねー!



2人はケラケラ笑いながら出ていった。
あなた

私……嫌われてる…………

茉莉は人気者だから、茉莉の手に掛かれば私なんて…


簡単にいじめられちゃう、





どうしよ…













もう…








こんなに怖い思いするくらいなら










海斗と









別れた方がいいのかも……







しれない……。
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃


今回は吹き出しあんまりなくて文字ばかり面倒だと思いますwww


でも、ここまで読んでくださり、ありがとうございます🙌💕

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