もう、水曜日には海斗に打ち明けよう。
そう決意した。
と、チャイムがなった。
1人俯き教室へ戻る。
とても私の悪口を言っていた人とは思えない。
茉莉にせかされ、私は急いで席につく。
と、同時に1番に海斗と目が合ってしまった。
この教室で怯えながら1日過ごすのは
嫌だ…!!
................................放課後......................
茉莉は今日は結涼ちゃんと帰るのか。
私一人で帰るのか〜。
…
困るから……!
茉莉いるから…。
私は今、茉莉がどんな表情をしているか、少し茉莉の方をチラ見した。
茉莉はまだ教室にいて
結涼ちゃんと話していた。
もう嫌。
嫌。
私は一目散に廊下を駆け抜けた。
1人になれるところを
目指して
疲れた。
海斗……だ……。
私今、海斗に…
ギュッてされてる…/////
誰に触れられるよりも
きっと、
きっとドキドキする。
やっぱり海斗のこと、
諦めるなんて
出来ない!!
意地悪
教えてよ…
しかないよね…
海斗が頷く。
ここなら誰もいないし、
一緒に帰っても……
私たちは一緒に帰った。
帰り道の途中、海斗が家を教えてくれた。
結構寄り道もしちゃったし笑
えっ!?今………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!