第28話

大きい愛
53
2019/01/23 03:26


水落くんはそのまんま、ずかずか歩いて学校へ行ってしまった。

その足は、おぼつかなく、よろよろしていた。


✂︎-----------------㋖㋷㋣㋷線-------------------✂︎


海斗のことが気になって気になって仕方がない……。


あんなふうに突き放してきてしまったのは、行けないことだっただろうか。
あなた

海斗……

高宮 瞬斗
何ー?お前、そんな水落海斗好きなの????
あなた

は?お前に関係ない。。



------------------✁︎キリトリ線✁︎-----------------


水落くんが、私を好きになるなら……


あなたとの友情なんて、いらないな。



あなた、悪女だし

最低だし。


三日月 茉莉
水落くん??やっぱり危ないよ!



色目仕掛けで、水落くんの腕を支ええみる。
水落 海斗
そんなに…俺の事心配してくれんの??
三日月 茉莉
へっ?!/////
水落 海斗
ありがとう……。


これは……。




水落 海斗
でもね、三日月、
三日月 茉莉
ん、ん??////
水落 海斗
俺、三日月が……いや、茉莉が、こよなく俺の事好きってことは知ってる。
三日月 茉莉
なんで!?!!!///


今、……茉莉って……///
水落 海斗
もしかしたら、あなたが俺を愛してるのよりも、茉莉の方が、俺の事、愛してるかもしれない。
三日月 茉莉
/////
水落 海斗
でもね、俺があなたを愛す愛は、お前が俺に注ぐ愛より遥かに上だから。
水落 海斗
俺の気持ちを、動かすなんて無理だよ。
三日月 茉莉
…………そっか
三日月 茉莉
私には、二人の愛は破けないってことでしょ……
水落 海斗
うん、そういうこと。
だから、離れて。
三日月 茉莉
…………


私はこんなに好きな相手からきっぱり言われるとは思いもしなかった。

辛くて……



溢れる涙が止まらない。



水落 海斗
泣くなよ。
これで俺らには勘弁してくれ。



水落くんが私の頭を撫でる。



最初で最後の……。
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(瞬斗目線Ver.)
高宮 瞬斗
そんなに、あなた水落好きなのかよ……。
あなた

だ、だから違うってば!バカ!!

高宮 瞬斗
えぇー俺これでも、自称天才でぇぇぇぇす(ドヤ)
あなた

(((*´艸`))・゚プププ…
自称とか、痛いね笑笑

高宮 瞬斗
は、はぁ!?(


あなたは俺に笑顔を一瞬見せて、また、暗い表情に戻ってしまった。
高宮 瞬斗
なんで…あいつが来ないかそんなに気になんのかよ。
あなた

あいつ……??

高宮 瞬斗
水落……だよ
あなた

……知らない……そんなの

高宮 瞬斗
あいつ俺と通学路同じだよな?
あなた

さぁね。

高宮 瞬斗
そっか。
あなた

授業始まる!
瞬斗席付きなー

高宮 瞬斗
あ、おう!


あなたは俺に手で、シッシッとやって見せる。
田宮先生
はーい、当番、号令。
橋本 結涼
はっ、はい!
きおつけ!礼!
全員
お願いします
田宮先生
はい、じゃあ、教科P.125ページ開いてください。


あーぁ。理科とかくそだるい……。


(15分後)
高宮 瞬斗
せんせー、俺、トイレ行ってきます〜
全員
(笑)
田宮先生
こら、高宮、ちゃんと授業前にすませておきなさい!
高宮 瞬斗
いやっ、それが、う〇この方なんですわぁ!
全員
おい!下品だぞー笑笑
やめろってー笑笑
高宮 瞬斗
(・ω<) テヘペロ
とりま、済ませてきまぁーす
田宮先生
早く行け!このう〇こ野郎!笑笑笑笑
全員
いやーだ!先生まで下品〜笑笑笑笑
あなた

…………。



俺は1人静まりかえるあなたの背を見て出て行った。

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