第17話

17.
6
2018/08/25 13:32
今年の新人戦、まさかの予選負けで試合してるはずだった金曜日、学校に来ていた。
部活しなくちゃいけなくて、でもこのまましてもだめだって思ってボール触る前にちょっとだけミーティングをした。
みんな自分を責めていて、試合に出ている後輩のセッターも私がいいトスあげられなくてごめんなさい、って。
その後切り替えて練習して、みんなは帰った。
けど、私は1人で考えたくて残った。
後輩にまであんなこと言わせて...私が、私が、ちゃんと声掛けしないから、みんなを安心させられないからだ。
「宮本?」
そんなこと考えてるときに先生が、小木先生が来て、気づいたら泣いていて。
「...先生、」
泣き出した私を見る先生はびっくりして目を丸くしていた。
ああ、私、先生困らせちゃってる...
早く泣き止まなきゃって思うのに涙は全然止まらなくて、その間先生はずっといてくれた。

プリ小説オーディオドラマ