第7話

7.
27
2017/11/01 13:46

土曜日。
補習が終わってお昼ご飯を食べて部活の前に授業準備室に来たのに
「いないじゃん…」
中にいた先生に聞いてみるけど、今どこにいるか分からないって。
部活もあるし部活の後もう1回来てみよう。

4時半。
部活が終わって部室に戻って、急いで着替えてもう1回授業準備室に来た。
「もう、いないじゃん」
鍵が閉まってた。
先生、もう帰ったのかな…。すんごい楽しみにしてなのに。しょうがないや、帰ろう。
玄関で靴を履き替え、駐輪場に向かう。
「あ、先生!小木先生!」
車に向かう先生が前を歩いていた。
「明日、学校来られますか?」
駆け寄ってそう言うけど、ん?って顔をする先生。
まさか…
「あ、ごめん忘れてた」
やっぱり…!
「明日、午前中なら空いてるよ」
先生がケータイを出しながら言う。
「午前は部活なんですよ」
「午後だったら1、2時間くらいなら大丈夫かな。部活何時に終わる?」
「たぶん、12時半頃なので、1時からでも大丈夫ですか?」
「わかったよ。教室行けばいいんだよね?」
「はい、お願いします」
やった、明日も会える。
「……え、?……もしかして怒ってる?」
全然そんなことないんだけど、そういうことにしとこうかな。
「はい、もうめっちゃ探したんですから!」
「いや、ごめん。ほんとごめん」
申し訳なさそうに謝る先生、可愛くて可愛くて仕方がない。
「もう、来てくれるならいいですよ。明日の1時、待ってますね。さようなら」
「ねえ、ちょっと、ほんとに怒ってないん?」
「はい、もう全然気にしてませんよ」
なんで、そんな事聞くんだろう。私の言い方がキツかったのかな?
「なら、いいけど…。気をつけて帰れよ」
「はーい、分かりましたー!」
また次の約束できた。








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