みんな「おはよう」って一斉に言ってくれた。
佐々木鎖那は、独り言を呟きながら、親友の多々良麗美の席へと向かった。
その時、幼馴染である、高井翔太から、話しかけられた。
佐々木鎖那は、高井翔太の後ろを歩き、体育館裏に行った。
佐々木鎖那も、戸惑うはずだ。
何せ、こういうことは、初めてだからだ。
しばらく沈黙が続いた。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
と言った瞬間。
ガシッと翔太に腕を掴まれた。
タッタッタッタッタッ!
鎖那と翔太は、ダッシュで教室に向かった。
クラスの全員、クスクスッと笑っていた。
と、笑いながら言い、席についた。
そして、いつものように、授業が始まった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。