叶:あれ、まさは?
男子1:あー、哀井なら、寝てるよ
叶:え、寝てるの……
男子1:哀井に用なら起こすけど……
叶:平気、自分で起こすから
男子1:はぁ…
まさか、寝てるとは…
これは6限目から寝てたな。
叶:まさ、起きて…ほーら
起きない…………。
叶:はぁ…
こんなに好きな相手がすぐそばにいるのに…
叶:好きだよ… ((ボソッ
こんな事、本当は起きてる時に言いたかった…
晶斗:んん、叶?
叶:っわ!!
晶斗:そんなビックリすんなよ ((笑
叶:ビックリするよ…、帰ろ?
やばい…聞かれてたら、どうしよう
きまずい…
晶斗:なぁ、叶
叶:っ、な、なに?
晶斗:俺ともう、一緒に帰んなくていいわ
叶:え?
なんで……? 嫌われた?
晶斗:もう、高3だろ? なんていうか…幼馴染の域を超えてるっていうか…
叶:越えてる…
晶斗:なんか、彼女みたい…だなって。
叶:……え…
晶斗:だから、平気!それに…行きも友達と行けよ、麻巳耶とか
叶:……、好きな人でもできた?
晶斗:え?
叶:できたんだ…、よかった
晶斗:何言って……
叶:幼馴染はごめんよね、邪魔してわるかったわ
晶斗:えっと
好きな人できたかー
目も丸くしちゃってさ…
何よこれ…辛いっ
叶:じゃあね、まさ!…頑張れ
晶斗:かな……
あぁぁぁ…
すごいきついなぁ…。
彼女みたいって言われた時
結構嬉しいって思ったんだけど
まさか……ねぇ
叶:きっつ…っっ…。
これが、叶と晶斗を引き離す作戦だとは知らずに
二人の関係は壊れてく。
そんなことも知らずに
晶斗は言った。
叶は勘違いしたまま
時を過ごす…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。