今年もさくらを迎えて
私は2年生になった。
朝。
蒼井「おい 石崎、お前だけだぞ進路希望出してないの」
蒼井先生は担任の先生。
こんな言葉遣いだけど女の先生。
体育科だったっけ?
蒼井 「ちょっと、聞いてる?」
あなた 「ふぇ、?あ、はい」
蒼井「石崎、しっかりして?放課後、職員室ね」
なんだっけ、進路希望だっけ?
松沢南高校、通称松南では
2年から文系理系でわかれる。
私 どっちでもないんだけど←
花恋「あなた!呼び出しじゃん笑 まじうける」
声をかけてきたのは後ろの席の花恋
花恋と私は同じ吹奏楽部で
入部して私が花恋のこと先輩だと
思って話しかけちゃって友達になった。笑
あなた 「んな笑 てかクラス替え3年間ないのね」
花恋「知らなかったの!?笑 だから私達は卒業まで蒼井先生の怒号を聞くのさ~」
あなた「なにそれ笑 教員の異動も私立高校並にないよね、なんかつまんない」
花恋「まぁ、しょうがないよ」
あ、でも、花恋が思い出したように言い出す
花恋「社会のおじちゃん先生退職したっぽいよ、だから社会だけ変わるかも!」
あなた「まじか!え、でもおじちゃん先生めっちゃ好きだったのに~」
花恋はあんた変わってるねなんて言いながら教科書を出し始めた。
恋まであと4時間。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!