第4話

青春
105
2017/10/29 02:25


やらかしたなぁ、
ため息をついてから職員室をノックした



あなた「失礼しまーす、蒼井先生?」


蒼井「あ、石崎?遅いけどどうしたの?」


あなた「あ、あははは……」


蒼井「まぁ、こういうとこ社会に出てから大切になるからね?石崎は頭良いのにこういうとこはアホだからねぇ」

隣の席の3組の体育科の先生が
蒼井先生も時間にルーズだけどねぇ
なんていいながら蒼井先生に蹴られている

蒼井「んー、んで、あれは、んと、あれだよ!あれ!」

あなた「あ、えっと、進路希望……?」

蒼井「そう!それ、どうすんの?」

まだ決まってないなんて言えない←
黙っていると蒼井先生はため息をついた

蒼井「……そう、でも今日までなんだけど?」

あなた「……そうなんですけど」

蒼井「んじゃあ、とりあえず花恋と同じ文系にする?変えたかったら言って?特別だからね?」

あなた「え。あ、すみません」

うわー蒼井先生テキトー
なんて言った3組の先生はまた蹴られてる

あなた「失礼しました」

職員室のドアに手をかけたその時だった
ひとりでにドアが引かれた

私が後ろに倒れると
水色のワイシャツの袖が目に入った

……水色?

松南はワイシャツは白指定なんだけど……
先生……?なのかな?



柔らかい香りの方へ顔を向ければ
先生みたいな人がいた。

見たことないな……
誰だろ?

?「あ、ごめんね!…あ、すみません。僕のことわからないよね?松南の教諭になった佐村といいます。」

あなた「あ、えと、す、すみません!」

佐村「こちらこそごめんね?」

蒼井「あ、佐村先生 ごめんねー?うちの石崎あんまり周り見えてないのよ笑」

佐村「いえ、僕の不注意ですよ」

あなた「……失礼しました」




なんだろいつも 蒼井先生に

あんなふうに言われても

何も思わないのに




なんか、なんか胸が苦しい……


柔らかい香りを思い出しながら

音楽室へ走っていた






少女の青春は始まった……?

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