プリ小説

第11話

先輩の恋心
テストが終わり、

部活動が始まった。


あなた「奈々子ちゃん、萌花先輩知らない?」

奈々子ちゃんは一つ下のサックスパートの愛する後輩だ。

奈々子「え?萌花先輩いらっしゃってませんか?」

あなた「うん、萌花先輩早く来るのに珍しいよね」

奈々子「そうですね……。でもあなた先輩と萌花先輩はコンクールの合奏がありますから、私、探してきますね。」

あなた「え、それは悪いよ!」


アルトサックスを担当しているのは各学年1人ずつで萌花先輩と私がメンバーなんだけど、
奈々子ちゃんも別の部門に出場するから
忙しいのはみんないっしょだ。


あなた「奈々子ちゃんたちの方が人数少ないでしょ?私が探すから練習してて!」

奈々子「あなた先輩、本当にすみません。」


先輩どこに行っちゃったんだろう。

コンクールまであと1ヶ月なのに。

萌花先輩は本当にサックスが上手で

一年生のころからメンバーだったらしい。

ふいに私は空を見上げる。



……本当にきれい。



その視界の中に萌花先輩はいた。

屋上の上、ハンカチを握りしめ、

座り込んでいる。


ただならぬ雰囲気を感じた私は

屋上へ階段を二段飛ばしでかけていく。


あなた「先輩!」


目が赤くなった先輩は私をみて微笑んだ


萌花先輩「どうしたの?あなたちゃん。」

あなた「どうしたのって……それは私のセリフですよ」

萌花先輩「……ごめんね、私もうダメだ」

あなた「……?どうしてですか?誰よりも上手じゃないですか。」

萌花先輩「あはは、コンクールじゃなくてね」


少しの沈黙のあと先輩は続けた。


萌花先輩「私ね、 彼氏がいたの、それがっ……先生だったから……っ。」


頬を伝った涙は私の心を震えさせる。

……まさか、ねぇ本当に?


萌花先輩「中学校の理科の先生と付き合ってたの。あ、もちろん卒業してからね」


ハンカチで時々目を拭いながら先輩は続けた。


萌花先輩「……年の差8歳。……っだからっ、もぅ、だめだからっ、もうやなの、生きてるのが……っ、」

あなた「……先輩っ!なんでダメなんですか?どんな人かなんて私は知りません。でも……、年の差があったら恋はできないんでしょうか、?」

萌花先輩「あなたちゃん……?でも、先生だって、バレたら先生をやめなきゃいけないかもしれないんだよ?」


やめなきゃいけない、その言葉は確かに私の心を蝕んだ。


あなた「でも、萌花先輩を選んだのは先生なんですよね?先生から必要とされてるのは萌花先輩なんですよね?」

萌花先輩「……本当に?」

あなた「私は……そう思うんです。」


私の恋心がそう言わせた。

そんなことは言えないけれど。


萌花先輩「っ……ありがとっ!あなたちゃんいつもほわほわしてるから、あなたちゃんに言われたらなんか本当な気がしてきた。」

いつもの笑顔になって、私に抱きついた。

萌花先輩「あ、あとこのことはふたりだけの秘密……ね?」

あなた「っはい!」


その後はいつも通りの合奏だったのに

私の恋心はいつも通りではなかった。




この恋は叶わないのだろうか?





弱り始めた恋心。

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六 花 - リ カ .
六 花 - リ カ .
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