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第16話

渡り廊下
なんでどうして?なんで?

涙が溢れるのに

それ雫には感情は含まれていない


好きなはずなのに?

なのに、嬉しくない?

私は本気で先生のことを想っているの?





……花恋、ごめん




音楽室へ走りながら

私はただ泣きじゃくった


……神様、これが青春ですか?



花恋「あなた!ちょっと、待ってってば!」


後ろから声が聞こえる、

やめて ……ねぇやめて


花恋「どうしたのあなた?なんでそんな……」

あなた「だって、だっ」

花恋「言いたいことがあるなら言いなよ」


優しく聞こえる言葉は

彼女の表情によって搔き消される


あなた「花恋、先生……のこと好きなんでしょ?」

花恋「……なんで?」

あなた「1年生のころから思ってた、花恋ってさ好きな人に対する態度、表にでやすいじゃん……」

花恋「……そうだよ」



想像上の言葉は現実となった

風船という心はもう崩壊した



花恋「そう、大好き、付き合えないことなんて知ってるし……好きって言えば引かれるし」

あなた「……怒ってるの?」

花恋「当たり前じゃん、……あなたに対しては嫉妬だけど、先生が、やだ 」

あなた「ごめん、ね?」

花恋「いいの、あなたは先生に恋してるわけじゃないんでしょ?先生になんて言うか、その、えっと、なんだっけ」

あなた「……やきもち?」

花恋「そう、それ、ねぇ、この恋応援してくれる?」

あなた「……も、もちろん!」








恋心はもう消えて、

トランペットの音が響き渡る

夕方の渡り廊下、


トランペットの音は

花恋への祝福で、


私はただ恋心を隠して







……きっと笑えてない、な






花恋「ありがとっ!」






彼女の笑顔に私の心の形は

歪んでしまったのかもしれない