第10話

secret
33
2017/11/04 22:38
路地裏に入る。
静かな路地裏。
そこで野良猫は、にゃぁと鳴いた。



前にある大通りは、人で賑わっている…とはいえないものだった。

大通りのはずなのに人1人いない。






それもそのはず。
この辺りは、平和の部隊の基地があるからだ。

この通りは入っていけない。
そのようにしているのだ。


もし、敵が入ってきて基地に攻めてきたら住人に迷惑がかかるから。






もちろん、立ち退いてもらった住人の方には、土地を無料であげた。

もちろん、魔法で作って。

魔法というものは便利なものだが、敵にバレたら大変なことになる。



だからバレないように、そっと…。






路地裏を進むと、建物に沿って階段がある。それを登り、ドアを開ける。
建物の中に入る。



狭い廊下が続いいる。
どこまで続くかわからないくらい。










進んで行くと、右手にドアがある。

そこは喫茶のようなものだ。

おじいさんが経営している。美味しいコーヒーが飲めるので、部隊隊員達にとても人気だ。





因みにおじいさんに残ってもらった理由は、




特にない。本当に特にない。



ただ誰かさんが梅昆布茶を飲みたい、騒いだことがあったかららしい。

服から梅の匂いがするほど、梅昆布茶が好きな人。1人しかいない。









もっと奥に進むと、古いエレベーターがある。

それに乗り込み、部隊隊員にしかわからないボタンをおす。


それをすると、地下へと動く。
古くて変な音が聞こえる気がするが、特には大丈夫だ。


そして、地下に着く。






そこには、平和の部隊の受付がある。
広く、真っ白な所。




新しく入ってきたもの達は、はじめにここを通る。


そして分かるんだ。







この部隊が、平和にしてくれるって。

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