俺は彼女の何に気がつけていなかった?
彼女の笑顔の裏には何が隠されていた?
その時、ふと脳裏に浮かんだ
『__私、空を飛びたいの。』
あの日、"人間は空から飛べるわけがない。
なに馬鹿な事言ってるんだ。"
なんて思っていた。
今でもまだ、わからない。
アイツの言葉の中には何が隠れていたのだろう
俺は、きっとそれを見落としていた
いや…
瀬名「ねぇ…あなた…。俺は、どうしたらいいの?アンタが名前を呼んでくれなきゃ、1日が始まらない。時計が止まったままなんだよ。」
__何処かで、気づいていたのに気づかない振りをしていたのかもしれない。
『"泉!"』
ああ、彼女の声が頭に響く
瀬名「…ッ、最悪。なんで泣いてるの俺、」
色々な思いがぐるぐるして、抑えていたものが溢れてきた
…あなた、アンタに……会いたい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。