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第6話

彼女が空を飛んだ後
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2018/01/07 08:07






俺は彼女の何に気がつけていなかった?






彼女の笑顔の裏には何が隠されていた?








その時、ふと脳裏に浮かんだ







『__私、空を飛びたいの。』







あの日、"人間は空から飛べるわけがない。




なに馬鹿な事言ってるんだ。"





なんて思っていた。






今でもまだ、わからない。






アイツの言葉の中には何が隠れていたのだろう







俺は、きっとそれを見落としていた








いや…






瀬名「ねぇ…あなた…。俺は、どうしたらいいの?アンタが名前を呼んでくれなきゃ、1日が始まらない。時計が止まったままなんだよ。」







__何処かで、気づいていたのに気づかない振りをしていたのかもしれない。







『"泉!"』







ああ、彼女の声が頭に響く






瀬名「…ッ、最悪。なんで泣いてるの俺、」






色々な思いがぐるぐるして、抑えていたものが溢れてきた





…あなた、アンタに……会いたい。

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