日曜日になった
今日はゆうの家で勉強会になっている。
しかも二人でだ。
親もいないらしい...、、、
ことなは近くのコンビニでお菓子とジュースを買い、LINEで送られてきたゆうの家の地図を見ながら何とか家へたどり着いた。
そこは綺麗なマンションだった
ピンポーーーン
部屋の番号を打ち込みインターホンを鳴らす
ガチャ
鍵が開いたらしい。
4階へ上がり部屋の玄関の前で再度インターホンを慣らすとゆうがすぐに出てきた
部屋に入ると少し驚いた。
ひろい、ひろすぎる。
そして綺麗。
そう言ってドアを開けて部屋を見回すと再度驚かされた。
黒を中心としたインテリアはとても落ち着く。
壁にはどこかで聞いたことのあるようなバスケ選手のポスターやサインが飾られて天井まで届く大きな本棚にはバスケの本?やマンガがぎっしり詰まっていた。
アニメのポスターもかざってある。
とても片付いていて男子の部屋とは思えない
二人は折りたたみの机に道具を広げて勉強を始めた...
2時間後
キーンコーンカーンコーン
そっとゆうのほうを見るとゆうはねいきをたてていた
そんなことを思いながらゆうの顔をまじまじと見てしまう。
改めて見てみるとゆうは本当にかっこいいと思う。
長いまつ毛にシュッとした鼻。
薄く焼けた肌にぷっくりとした唇。
そう呟いた瞬間
バサっ...!!!
私は急いで顔を離すと勉強をしてるフリをした
ガチャ
ゆうが部屋からでていった
私は反省しながら麦茶をひと口のんだ
【ゆうside】
俺は部屋から出ると便所へむかった
そう一人でまとめて便所から出て洗面所で手を洗う。
その時鏡に映ったのは赤い自分の顔だった
おれはモヤモヤしたままことなの所へ戻った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。