第9話

二人きり
58
2017/11/27 12:50
日曜日になった
今日はゆうの家で勉強会になっている。
しかも二人でだ。
親もいないらしい...、、、
ことなは近くのコンビニでお菓子とジュースを買い、LINEで送られてきたゆうの家の地図を見ながら何とか家へたどり着いた。
そこは綺麗なマンションだった
ピンポーーーン

部屋の番号を打ち込みインターホンを鳴らす
ゆう
ゆう
はーい。お、ことなか。いいよはいって。
ガチャ

鍵が開いたらしい。
4階へ上がり部屋の玄関の前で再度インターホンを慣らすとゆうがすぐに出てきた
ゆう
ゆう
よぉ!いいぞはいって!
ことな
ことな
おじゃましまーす
部屋に入ると少し驚いた。
ひろい、ひろすぎる。
そして綺麗。
ことな
ことな
うちもこーゆーとこにすみたい。笑笑
ゆう
ゆう
笑笑
ココが俺の部屋な。
そう言ってドアを開けて部屋を見回すと再度驚かされた。
黒を中心としたインテリアはとても落ち着く。
壁にはどこかで聞いたことのあるようなバスケ選手のポスターやサインが飾られて天井まで届く大きな本棚にはバスケの本?やマンガがぎっしり詰まっていた。
アニメのポスターもかざってある。
とても片付いていて男子の部屋とは思えない
ことな
ことな
意外と綺麗なんだね...(私の部屋より綺麗かも)
ゆう
ゆう
意外とってなんや!
はよやろぜ!勉強!勉強ー!
ことな
ことな
あれ?意外とやる気あるんやねーʬʬʬʬʬʬʬʬʬʬ
ゆう
ゆう
何のためにお前を呼んだと思ってるん!
ことな
ことな
はいはいー!数学だけは質問受け付けないんでそこだけは了承ねがいやす。
ゆう
ゆう
おうよー笑笑
二人は折りたたみの机に道具を広げて勉強を始めた...


2時間後
キーンコーンカーンコーン
ことな
ことな
(あれ、もうお昼か...。ゆうは静かだけどしっかりやってるのか?
そっとゆうのほうを見るとゆうはねいきをたてていた
ゆう
ゆう
ぐぅーぐぅーずずず...
ことな
ことな
はぁ...勉強やろうって言ったのはゆうなのに...笑笑
そんなことを思いながらゆうの顔をまじまじと見てしまう。
改めて見てみるとゆうは本当にかっこいいと思う。
長いまつ毛にシュッとした鼻。
薄く焼けた肌にぷっくりとした唇。
ことな
ことな
そりゃあモテるわな...笑笑まぁ、黙ってればって話だけど
そう呟いた瞬間
ゆう
ゆう
ん、んん?寝ちまった...やべ、、
バサっ...!!!
私は急いで顔を離すと勉強をしてるフリをした
ゆう
ゆう
ん?お前なんでそんな顔赤いの?
ことな
ことな
べ、、べつに!ちょっと部屋があついだけ!
ゆう
ゆう
あ、、そう...俺便所いってくるわ
ことな
ことな
う、、うん
ガチャ
ゆうが部屋からでていった
ことな
ことな
あ、あぶなー!顔近ずけてたのバレるとこだった...。顔赤くなってたのか...
私は反省しながら麦茶をひと口のんだ








【ゆうside】
俺は部屋から出ると便所へむかった
ゆう
ゆう
はぁ...さっきあいつの顔と近かったのは気のせいじゃ無いよな...顔赤かったし.../////
ゆう
ゆう
まぁたぶん、、、気の迷いだ。うん。
俺も別にあいつのこと好きな訳じゃないし...あいつも俺のことなんてなんとも思ってないさ
そう一人でまとめて便所から出て洗面所で手を洗う。
その時鏡に映ったのは赤い自分の顔だった
ゆう
ゆう
...何なんだよ.....、、、
おれはモヤモヤしたままことなの所へ戻った。

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