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第1話

あたしとアイツ
31
2017/10/29 04:17
祐也
なあ、お前好きなやつとかいんの?
ピコンとスマホの画面が光って
ベットの上にいるあたしは
その通知を見て固まった。


…は?
何、こいつ。


とりあえず、何か返事返さなきゃ。


そう思って、キーボードをタップすると


‐ピコン


また同じやつからLINEが来て。
祐也
なあって!
おい、生きてんの?お前。

JKかよ、なんて独り言を呟いて


あなた

いるけど、何?

そう返した。


…何であたしに聞いてくる?


ふと、時計に目をやると
時刻は23時22分だった。


もうこんな時間か…
眠い目を擦ってから
布団に入った。
「っす。」


声がする方に振り向くと
少し寝癖のついた祐也が
あたしの後ろから歩いてきた。


「おっす!何眠たそうな顔してんのよ!」


パンっと軽く祐也の肩にパンチを入れる。


「…ってえな。それより、昨日の誰、だよ」


昨日…。
祐也のその一言で
あたしは昨日の事が蘇る


祐也
なあ、お前好きなやつとかいんの?
その言葉を思い出し、


「っ、」


思わず下を向いた。


「優希?おい、聞いてんのかよ」


「…るさい、ほら!学校遅れる!!!」


あたしには好きな奴がいる。
その人は…。

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