それから3日後
あなたの感情は日に日に薄くなっていった
あなたは
ずっとシルクの手を握り続け、
ずっとシルクの顔を見つめ続け、
フィッシャーズはシルクのこともだが、
あなたのことも心配になっていた
何も言わず、
ただ頭を左右に振るだけ
どんなに喋りかけても
頭を左右に振るだけだった
突然声をあげ
みんなが驚いた
その言葉に全員が黙った
全員がシルクを見た
やっと、シルクが目を覚ましましたね
これでハッピーエンドだったら
いいんですけどね...?
皆さんは知っているでしょ?
人生そんなに甘くないってこと
今とても喜んでいるあなたさん
たとえ記憶が無くてやって
しまったことではあるけど、
自分がした過ちはどう打ち明けるのでしょうか?
もう一度言うけど
人生そんなに甘くないんですよ...?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。