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第1話

哀色
493
2017/10/29 09:03
俺の色はあの時からモノクロで今日もまた
モノクロな毎日が始まった
モノクロの世界に色づくものは
何も無い。あぁ、また演じなければ
カラ松
フッやぁブラザー
ナレーション
鏡の前でキメ顔
ナレーション
しかし、すぐにやめる
カラ松
(チッ…いつまでこんな演技してれば
俺は解放されるんだ)
ナレーション
誰も居ないことを確認し、
密かに毒づく
ナレーション
とても悲しい色。それが満ちていた
おそ松
(カラ松は変わった。あいつは
知っていてなお演じている)
おそ松
(つぅか…カラ松~俺たちいるんだけど~)
ナレーション
カラ松には見えていないのか
六つ子は急に毒づき始めた次男を
見ていたのだ
チョロ松
(…やっぱり…あの時の…チビ太の
誘拐が…いや、本当はそれ以前に…)
一松
(…カラ松カラ松カラ松!何その顔と声は!
やばい…)
トド松
(一松兄さん何心の中でキモイこと
言ってるの!?いったいよねぇ!)
一松
(うるせぇドライモン)
トド松
(ドラ〇もんみたいにいうな!)
おそ松
(脳内でケンカは辞めようぜ~)
十四松
(っていうかなんで脳内で話しているんすか?)
チョロ松
(いや、だって話しずらいじゃん…
カラ松あんなだし…)
トド松
(…でも、やっぱり僕等のせいだよね…)
おそ松
(そーそーあいつ、自分の世界に
入っちゃってるし…)
ナレーション
彼はあの時から
哀しい色に染まっていた。
今日もアイサレナカッタ。

アイイロってどんな色だっけなぁ…

この世界じゃ…見えないや

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