第5話

__red Lion IV
4,659
2017/11/06 09:58


私は見ていた、彼の目をずっと。


頷いた瞬間、彼の目の色が変わった気がした。


『あなたがええ言うたんやからな…
ほんまに手加減せえへんよ?』
「…分かってる、っん」



チュッと軽い遊びのようなキスが何度も何度も降ってきた。

「…んん、ここ、誰が見てるかわかんっないっ…」
『…っうっさい、黙っとけ』

そう言われたと同時に長いキスに変わった。


「…ながっぃん!!!」


酸素を求め開いた口に勢いよく入ってくる彼の舌。
彼の首に腕を回せば、私の後頭部に手を回し固定してくる。

唇が離れる度にひく、2人の銀色の糸。

唇を甘噛みし合えば、また始まる深く甘い口付け。

思えば、こんなに気持ちいいキスは初めてで、気を抜いたら腰が抜けてしまいそうだった。


『…おっと、ふらついてしまう程気持ちよかったん?』
「…ん。こんなん初めて…」


『…今から俺ん家来る?続きでもしよか。』





友達からのLINEはかなり入ってたけど、それより、


彼に壊してもらいたい…
その欲望の方が強かった_______

プリ小説オーディオドラマ